「コロナで緊急事態宣言が出ている中で
上映会をやるかどうか悩みに悩みました。
でも、辺野古の埋め立てに沖縄南部からたくさんの土砂が運ばれており、
その土砂の中には沖縄戦で亡くなったたくさんの人々の
遺骨が含まれているというとんでもない報道があったのを
見て、これは絶対やらなければいけないと思い
きょうここに開催することになりました。」
6日の10時半、「ちむりぐさ 菜の花の沖縄日記」の
松戸上映会の一回目(午後2時に二回目を開催、午後5時からの三回目は中止。)
に行ってきた。会場は松戸市民会館の大ホール。
冒頭のカッコ内は上映に先立って
実行委員会からの開催あいさつの一部である。
会場はまさに「満員御礼」に近い観客の入りだった。
しかし、ソーシャルディスタンスということで
席はカバーがかけてあるところに座って
となりの間隔をあけてくださいとの指示を受ける。
さらに、
入場券を購入した後、半券に
氏名と電話番号を書いてくれと言われたので
記入して、検温してもらって(36度、文句ナシ!)
券をもぎってもらって会場に入った。
万が一会場がクラスターになった時に
連絡が出来るように。
そして、作品を鑑賞する。
以前、地方の時代映像祭で見た時は
坂本菜の花さんがフリースクール「珊瑚舎スコーレ」で学んだ時に
高江や辺野古などでたくさんのウチナンチュ(沖縄の人)
に出会い、その話を故郷の地元紙「北陸中日新聞」に
エッセイで連載。そして卒業までを見たのだが、
今回は映画版(配給・太秦)になって
「言葉にならない」と書き、
そして2度目の辺野古県民投票が決まった時
沖縄に渡り、投票権はないけど
自分にできることはないかと
投票をよびかけるビラ配りを手伝ったと。
地元では同じ住民同士でこれからを考える活動をしている。
エンディングでは菜の花さん達が
「コシ シケケリ アフリカ」を。
「アフリカに神の祝福を」という意味で
「アフリカ」を沖縄に置き換えて歌った。
たくさんの拍手が会場から起こった。まさに感動。
10分間の休憩の後
元山仁士郎さんの講演。
上の写真はパンフレットにあったレジメ。
これにもとづいてのお話だったが
とにもかくにも沖縄の米軍基地を巡る問題は
「ウソ」「デマ」つまり「ファクト」だらけで
そこから起きる誤解をきちんと説明することが多く
1時間はあっという間に過ぎていった。
とくに話に中で力を強めて言ったことは
「普天間の県内移転は政治的に決められたことで
アメリカはそれにはいっさいこだわっていない。」
「基地経済で沖縄が潤っているのはウソで
返還が進めば跡地開発で経済的効果が上がる。」
そして、住民投票後に行われている
「2・24音楽祭」(今年はオンライン開催)の紹介を
してくれた。
2.24 MUSIC FESTIVAL 2021 - YouTube
(で見れます。坂本菜の花さんと県民投票の会メンバーとのトーク
は4:20:00以降に。)
また沖縄に協力できる方法はたくさんありますよと。
実際に行くのがダメなら国や防衛省や沖縄防衛局に
FAXや手紙を送ることもできるし
住んでいる市町村に意見書を請願して可決させるという
沖縄の言葉、ウチナーグチには
悲しいという言葉はないそうだ。
それに近いのが「肝(ちむ)ぐりさ」。
だから、これが使われるときは
「あなたが悲しいときは私も悲しい」
だそうだ。
この映画でみたのは
明るい沖縄とその裏にある厳しい現実。
だからよろこびもかなしみも
決してひとりにはさせない。
その思いが込められていた。
だからこそもっと沖縄の全てを知って
出来ることはことは何かを考える人が
増えてくれることを望みたい。
「いまの自分の力は決して無力ではない」
菜の花さんの言葉であるが
みんなの言葉であるように。
(パンフレットに挟まっていた「沖縄タイムス」ナーランシー飛翼さんの手紙前文。
裏面はガフマヤーの会具志堅さんのハンスト支援を呼び掛ける内容。
6日のTBSテレビ「報道特集」でもやっていた。)
「ちむりぐさ 菜の花の沖縄日記」松戸上映会開催へ - shiraike’s blog (hatenablog.com)
沖縄と本土(日本)の民主主義は違うのか? - shiraike’s blog (hatenablog.com)
見つからなかった父の遺骨 その土砂が「埋め立てに使われるなんて…」 人道上の問題、広がる共感 | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス (okinawatimes.co.jp)