小松政夫さん逝く

きのうの深夜にネットのニュースを見て

驚いた。

小松政夫さんが亡くなったと。

78歳、我が家の家長(父)と

同世代だったのだ。

 

小松さんを初めてテレビで見たのは

小学生の頃だった。

TBSで土曜の昼にやっていた

「笑って笑って60分!」で

「ズンズンズンズンズンズンズンズン

 小松の親分さん!」

このフレーズがものすごく記憶に焼き付いた。

この番組の主役はジェリー藤尾一家と

ずうとるびなどが

中心メンバーであったのにもかかわらず

この小松の親分さんのほうが

ものすごく面白くて

こっちのほうが釘付けになったような気がした。

そして何といっても

テレビ朝日系で月曜の夜にやっていた

「みごろ!食べごろ!笑いごろ!」

こっちもキャンディーズ加山雄三さんが出ていたが

伊東四朗さんといっしょに

親子コントなどで

「どーしてどーしてこんな運命になってしまうの

 おかあたま!」や

「表彰状、あんたはえらい!」

そして、

「電線音頭」や

「しらけ鳥音頭」など

やっぱりこれらが記憶にしっかりと

残っているのだ。

まさに当時のアイドルやスターたちと

上手に協調しながら

自分なりのやり方で

番組をものすごく盛り上げて

いまで言う「社会現象」まで

巻き起こしてしまった。

子ども心に

「この人はスゴイ!」と

思ってしまったのだ。

 

しかし、バラエティー番組での

小松さんの活躍はこれしか

記憶にない。

というより、大人になって

ドリフ大爆笑」でゲスト出演したことや

「前略おふくろ様」などのドラマで

個性的な役柄を演じたことを

CSなどで見て

小松さんの足跡を少しづつ知ることが出来たような

感じだった。

あと伊東四朗さんとの舞台も

ビデオをレンタルして見たこともある。

「エニシングゴーズ」だった。

 

ラジオ番組などで

若いころは自動車販売のセールスマンを経て

植木等さんの付き人兼運転手で

修行をしてデビューを果たしたことを知った。

 

でも、私にとってはこんな苦労話よりも

 

やっぱり「お笑いの」

あの小松政夫さんが

一番身近な存在であった。

それしかなかった。

 

テレビ朝日系で放送された

やすらぎの郷」では

「前略おふくろ様」と同じ

板前の役をやっていた。

これがテレビで見た最後だった。

認知症だと周囲に言われながらも

職人気質を貫こうとした役を

きっちりとこなした、あの場面は

やはり「芸人」そのものであった。

それしか言いようがないのだ。

 

ご冥福をお祈りいたします。

小松政夫さん死去 昨年「大生前葬」後に体調不良か - おくやみ : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

小松政夫 しらけ鳥音頭 - YouTube

伊東四朗と小松政夫 - YouTube

【追悼・小松政夫さん】小松の大親分 - YouTube