昨年9月にブログに書いた
渋谷区の玉川上水上の緑道(代々木公園から笹塚沿い)沿いにある
樹木189本が伐採される計画について
区側が再調査するという
東京新聞の記事に基づいて書いたが
6日の同紙朝刊1面で
既に伐採された木を除いた
158本のうち
134本を残すことが決まったと伝えた。
可能な限り残すという方法で、
枝の間引きなどで倒木を避け、
病虫害への対策や土壌改良などをする。
倒れる恐れが残る樹木については、
伐採後の4本の切り株から伸びた芽を育てる
萌芽(ほうが)更新をして、20本を植え替えるということ。
「自分も含め、
議会へ行ったこともなかった住民たちが自主的に傍聴し、
他の人に議論の様子を伝えた。
他区の状況を調べたり、区に情報公開を求めたり、
皆で手を携えて取り組んだ。」
と「玉川上水緑道利用者の会」の高尾典子さん。
今後の課題について高尾さんは
「伐採本数が減ったのは良かったが、
伐採されることになった木の多くが
これまでの区の管理で病気になった。今後の維持管理を注視したい。」と
千葉大学の藤井英二郎名誉教授(環境植栽学)は
住民に愛されてきた木を大切にする視点だけでなく、
地球温暖化が急速に進む中で路面の温度を下げるためにも有効だとして
「区は維持管理を改善し、
住民も緑道の管理体制をチェックする視点を持ち続けてほしい」と。
住民と行政が共に情報を共有しあって話し合いを持ち
そこから今後をどうするかという方向へ持っていくことが
地方自治の理想の形で今回の一見がとても良い結果になった。
その反面で神宮外苑の伐採に対する東京都の態度は
変わらないままだし、日比谷公園は整備工事が始まったとのことで
大量の樹木伐採が行われる予定だ。
緑を残したいという人間として当然の思いに
地方行政が背を向けるやり方には
強く「NO!」を突き付けるしかないのだ。