9日に世界的な活躍を遂げた
指揮者の小澤征爾さんが亡くなったという
ニュースが入った。
その翌日、松崎菊也さんとの都々逸教室に
以前に両国の古本屋で買った
週刊朝日の1967年(昭和42年)
11月17号を持ってきた。
そこには小澤征爾さんの
「棒ふり一人旅」の第2回が
載っていたからだ。
菊也さんは岩城宏之さんと
雑誌の連載がきっかけで知り合ったそうだ。
そこで岩城さんに小澤征爾のことを聞いたら
「普通の人!」と答えた。
小澤さんは若手の育成に力を注いだが
岩城さんも金沢市にウインドオーケストラを
つくったときに若手の作曲者の新しい曲を
演奏させている。
たとえその曲が評価されなくても。
小澤征爾はそれをやらないからだと。
岩城さんと小澤さんは同じ道を歩み
そしてジャンルを超えた
多くの人びとを動かした。
しかし、小澤さんは音楽会で
多くの人達が聴いていても
音楽そのものはずっと個人的なものだと
語っていたのだと。
(昨日の東京新聞夕刊より)
その懐の深さが魅力だった。
謹んで御冥福を申し上げます。
(都々逸教室が終わった後に
八澤季実さんの絵を見ることが目的だか
もっと若い才能を育てる動きがこの国に
欲しいと強く感じた。)