森の映画社からの報告②( #沖縄 #辺野古 #普天間 #琉球弧 #八重山 #米軍 #米軍基地 #与那国島  )


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きのうに続いて藤本幸久・影山あさ子氏の

新年の挨拶と昨年からの報告を。

「 戦争が迫る現実を伝えたい。5月までに映像をまとめます。

               藤本幸久・影山あさ子

 

  辺野古で撮影を始めたのは2004年。

  沖縄の住民たちはカヌーと身体一つで、

  必死に作業を止め続けていた。

  住民たちには『これ以上、戦争に加担されたくない」という

  強い思いがあった。

  ベトナムへもイラクへも米軍は、

  沖縄から出撃していったからだ。在日米軍の再編計画とともに

  『日米の軍事的一体化』が打ち出される中、

  私たちも『辺野古の新基地建設を止めれば、日本の戦争を止められる』

  と思っていた。

 

  20年後の今、辺野古の新基地は、まだ出来ない。

  しかし、九州の南から台湾に至る琉球弧の島々は、

  自衛隊の新基地だらけだ。

  『基地が来れば、戦争が来る』といった

  沖縄戦の体験者の言葉は、正しかった。

  今、日本の戦争計画の主戦場は、琉球弧だ。

  自衛隊が米国のために、日本を戦場に、

  核保有国・中国と戦う戦争だ。

  開戦前のウクライナさながら、日米共同演習は

  絶え間なく続けられている。

  宮古島石垣島からミサイルが発射されれば、

  今、ガザで起きていることが、

  直ちに島の現実となる。

  与那国島の町長は、

  『(有事となったら)自力で島を脱出して、生き延びてくれ』と言うが、

  ミサイルが降り注いでも、海に囲まれた島々から逃げ出す術はない。

  五万人が暮らす宮古島にシェルターの建設が計画されているが、

  収容できるのは四千五百人。

  ミサイル基地いらない!宮古島住民連絡会の清水早子さんの調査で、

  公共施設にはすでに遺体収容袋が設置されていることも判明している。

  『補充兵われも飢えつつ 餓死兵の骸焼きし宮古(しま)よ 八月は地獄』

  元日本兵、高澤義人さんの短歌集だ。

  80年前、宮古島八重山も戦場だった。

  宮古島では3万人の日本兵のうち、2500人が死んだ。

  死因の9割は、餓死とマラリアだ。

  制空権、制海権を失えば、食べるものは無い。

  島で食糧が自給できない状況は、今も変わらない。

  避難する?どうやって生きてゆくのか。

  島々の人たちと共に、私たちは、

  どうやってこの時代を生き延びれば良いのか。

  私たちは『沖縄・琉球弧を第3の戦場にさせない!全国キャンペーン』に

  取り組むことに決めた。

  今、馬毛島から与那国島までの島々と、各地の日米共同訓練の様子を

  全力で撮影している。

  島々の現在と日本各地の軍事演習から見える日米の戦争計画を

  1時間の作品にまとめ、

  5月から全国100か所で上映する計画だ。

  宮古島では清水早子さんと島をまわり、

  現在の状況と共に、かっても戦争で何が起きたのかも

  丁寧に撮影するつもりだ。

  私たちは、『映画は希望を語るもの』と思っている。

  その希望は今、これから作品を見るひとりひとりの中にある。

  市民一人一人の行動が、未来を救う希望だ。

  この希望を大きなものに変えていくために、

  多くの皆さんのお力添えを心からお願いしたい。」

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