福島第一原子力発電所から垂れ流される
処理不十分な「汚染水」が
24日ついに海洋放出されたが
翌日25日のトップニュースは
予告されていた
行われたが
失敗して沖縄上空を通過したので
Jアラートを無意味に出して
それでおしまい(太平洋まで飛んで墜落したらしい)と。
北朝鮮はいまの政権に大きな問題が起きた時に
ミサイルのようなものを
ぶっ放してくれるから
とてもありがたい存在(国民ではなく国家)だ。
これで風評被害は
なかったことになるだろうが
取り残されるのは
地元の漁業関係者である。
東京新聞きのうの朝刊1面。
新地町のシラス漁に携わる人たちの声を取り上げ
「心配、でも頑張るしかない。」と見出しにつけた。
そして夜、WEB記事を検索したら
福島県内の農産物の定期販売を行っている
斉藤登さん(64)は25日、
売り場に置いた同県浪江町の請戸うけど漁港で水揚げされた、
しらすの加工品のそばに、あえて手作りの看板を設置した。」
それはなぜかと記者が聞いたら
「昨日(24日)、処理水放出のニュースを見た。
二本松市は海から距離があるので、
近所は平時と変わらなかったが、
ついにその日が来てしまったのかと思った。
都内で対面販売することにしたのは、
この日が多分、いつかは来るだろう。
その時のために、と考えたからです。
この上野駅周辺には東北に関係がある人もいて、
今では毎週、楽しみに来てくれるお客さんもいるのですよ」。
「テレビや新聞が『風評被害』と大騒ぎするけど、
われわれ生産者は生業を続けていくことが大切。
そのためには、直接、お客さんと顔を合わせて継続的に販売し、
信頼を得ていくという地道な作業をしていくしかないと思っています。
しっかり検査し、それを買っていただく。
そして、おいしさを実感していただく。
この方法しか生き残る道はないと思っています」と。
私も同意。
そして自宅からそう遠くない御徒町でやっているのなら
金曜日が休みの日に買いに行きたい。
やはり生産者の思いが
風評被害の打破につながるものに
行き着かなければいけないのだ。
この日は福島の心に寄り添うことは
マスメディアとしてはあったのだろうか。
無かったと思う。