マイノリティーこそ民主主義で救うべきだが・・・(岸田首相の○○息子も)

1月9日の東京新聞朝刊「本音のコラム」。

宮子あずささんは

精神科領域の看護師として

患者の人権が守られているかということについて

外部からのプレッシャー、いわゆる

「批判的な視線」を絶えず意識している。

実は宮子さんだけではなく、

精神科医として大学教授としても意識し続けた

きたやまおさむさんという人もいる。

国立大学の定年になったのを機に

ザ・フォーククルセダーズ以来の

アーティスト活動も盛んにやっているが

その時に意識しているのは

自らの行動で以前に診た患者たちの

プライバシーが侵害されることを許してはならないと

いうことだったそうだ。だから

ずっと「封印」してきたということ。

話を宮子さんに戻す。

差別をなくすには行動しかない。

行動がなければ差別が永遠に続く。

しかし、朝日新聞6日付朝刊の

劇作家・石原燃氏の論考に共感した。

その内容とは、

www.asahi.com

「マイノリティー(少数派)の人権は、マジョリティー(多数派)の

 理解はどうあれ、実現されなくてはならないことなのに、

 人権ってなんかうさん臭いという偏見のなかで、

 多数決に勝つことを求められるのは、

 もううんざりだ。」

さらに石原氏は、その例として

「性と生殖に関する健康と権利」が蔑ろにされていると。

さらに具体的なことに言及していることはこれだ。

 

「2022年に入ってから、20件目の事件だった。

 私がネットで検索して数えただけなので、

 見落としているものもあるかもしれない。

 いずれにしろ、氷山の一角だろう。

 コインロッカーベイビーが社会問題になったのは1970年代のことだが、

 その後、問題が解決したわけではなく、いまもこうして事件は起き続けている。」

 

「こういう事件が起きるたび、

 事件そのものの痛ましさとは別に、

 ネットニュースのコメント欄やSNSの反応に気分が重くなる。

 一番多い反応は、

 逮捕された『女性』が反省しているかどうかジャッジしようとするもの。

 反省している様子なら非難する人は少なくなるが、

 『情報弱者』だと笑われたり、

  気の毒だと同情されたりするのは変わらない。

  そこにあるのは『罪』を犯した人に対するゴシップ的な興味だけで、

  公的機関の責務や、医療や法律の欠陥が議論になることはほとんどない。

  つまりは、その人の人権が侵害されているという視点が皆無なのだ。」

 残念ながら有料記事のためにここまでだが

 (こういう記事は無料にしてよ!朝日さん!)

 宮子さんはここまで追い込まれた『女性』に対して

 匿名出産、不妊治療と避妊や中絶などを

 あがらねばならないのに

少子化対策、性道徳などの名目で、

 男たちが推進・抑制を決める」と宮子さん。

そして人権は多数決では決められないと。

それはどういうことか?

多数決で決めることは

意識や思いやりをいった、

個人の内面の問題には還元できないと。

つまり、困っている人を救うことは

「お互い様」という意識と

自身が持つ知識と能力に委ねることが多く

多数決の原則だと

それが逆に阻害や妨害になるということだと。

私はマイノリティーは民主主義で救うべきだと思い続けてきたが

人権嫌いのこの社会を

「もううんざりだ」

だからこの社会をなんとかしたいという声に

信じられない、

ここまで社会全体が病んできたのかと。

だがここまで来た以上は

本当の道徳と良心をこの日本に取り戻すために

「困った人に

 出来ることから手を差し伸べましょう。

 一人がダメなら集団でやりましょう。

 みんなでつなぎ合って

 助け合えるようにしましょう。」

と言い続けるしかない。

私だっていまの状態には

うんざりだ。

 

ちなみにあの岸田首相は

次元を超えた子育て支援策をと言いながら

自分の子どもを秘書官にして、そしたら

外遊地で公用車を使って観光やお買い物したことが

週刊誌ですっぱ抜かれる始末。

ほんとうにマイノリティを怒らせるようなことを

やっていますね。

 

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www.dailyshincho.jp