突然!都々逸教室へ(初日編)

14日午後、ついに始まった

読売・日本テレビカルチャーセンター荻窪

世相を詠む「都々逸」教室。

講師は松崎菊也さん。

shiraike.hatenablog.com

新たに生徒さん1人が入ったことで

(体験会に参加した1名が来なかったことで

 プラマイゼロだったが)

都々逸の由来や

つくりかたについての基本(7・7・7・5調)を

再び説明があって

新たにつくるためのヒントとして

①何かに例える。

「うすめて流しゃ

 安全ですって

 つゆの素じゃあるめえし」

www.tokyo-np.co.jp

あの福島のタンクの汚染水を

つゆの素に例えることができるんだ。

②ダジャレ(異口同音)を使う

「お持ち帰りの

 お客が増えりゃ

 席もいらない

 嫌宅帰(ケンタッキー)」

消費税が10%になったとき

テイクアウトなら8%のままだが

店で食べると10%。

これを皮肉る(ほんとにケンタッキーから席が消えた!)

にはダジャレを恥ずかしがらない、

これも大事。

そんなこんなで

話が盛り上がったのは

最近のテレビの通販。

なぜかというと

③素朴な疑問をそのまま詠む

これからだ。

「どっさり出ました

 何が出たのか

 なぜか言わない

 コマーシャル」

「午前2時から

 オペレーターを

 増やすといったが

 ありえない!」

最近ではこの手のCMから番組まで

見ない日がないから

疑問ばかりが次々と出てくる。

「なんで一人前じゃなく

 たくさんの量じゃないと買えないのかしら

 絶対におかしい!」と参加者の声。

それにみんなが「あるある!」と。

共通の話題が出来たことで

きょうのお題。

「何をくよくよ

 川端柳

 水の流れを見て暮らす」

坂本龍馬が詠んだと言われている都々逸で

上七を「何をくよくよ」で作ってみる。

私がつくったのがこの写真。

大変お褒めをいただいたが

他の方も素晴らしかった。

 

「何をくよくよ

 女に生まれ

 男社会を蹴っ飛ばせ」

 

「何をくよくよ

 老後のしんぱい

 いまが老人

 ど真ん中」

 

「何をくよくよ

 言葉におぼれ

 きょうのお題に

 お手上げだ!」

 

「きょうはとても良かったです。

 こんなに素晴らしい時間になって良かった」

松崎菊也さんの講評。

でもまだまだ楽しめるまでには至っていない。

来月11日はもっと肩の力を抜いて

もっと手を挙げたい。

 

あ、そうそう「仮名手本忠臣蔵」が

なぜ仮名手本なのかという話もあった。

 

       し て く な よ ち い

       つ あ や ら た り ろ

       ね さ ま む れ ぬ は

       な き け う そ る に

       ら ゆ ふ ひ つ を ほ

       ん め こ の ね わ へ

         み ゑ お な か と

 

この並びの一番上を取り出すと

「いちよなくして」

一番下を取り出すと

「とかなおゑみん」

くっつけると

「一世なくして解かな終えみん」

まさに吉良家への討ち入りを誓った

赤穂浪士の志を隠し文字にしたものだ。

現代でもこういうのがあった。

matomehub.jp

だから「仮名」を手本に忠臣蔵を書いて

それを人形浄瑠璃にしたのだと。

息苦しい世の中を

さりげなくチクりを粋に。

この文化は残していきたい。