広島の旧陸軍被服支廠の歴史の跡が展示された話

きょうは終戦(敗戦)記念日ということで

以前に書いて置いたこの話を。

原爆ドームよりも

戦前からのヒロシマの歴史を遺していると言われている

広島市の旧陸軍被服支廠について

国と広島県がそれぞれ戦後に所有しているところの違いで

将来的にどう保存するかを巡って

ネット署名などで多くの人達に協力を求めるなど

大変だった。

そして今年5月にすべての棟が耐震化工事で

保存されることが決まって

こちらもホッとしている。

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そこで、

29日の東京新聞特報面で

中国新聞の記事の転載で載せていたニュース。

広島県が当時の被服工廠で検品されていたと見られる軍服や

当時の様子を伝える写真やはがきなど計5点の

「歴史の跡」を報道陣に公開したのだと。(24日付)

記事によると検品は外注品を工廠で行ったということで

丈が1mあった外套(コート)には

皇紀2598年(西暦で1938年・和暦では昭和13年)を表す

「九十八式」そしてサイズを当時の基準で示したと見られる「五號」。

最後に「昭和十六年製廣支検定」と左胸の内側に印字されていたという。

またもうひとつのマント(丈は1m10cm)にも

昭和17年製のつぎに同じ「廣支検定」と印字されていたというから

本当に貴重な資料になるだろう。

広島県が国の重要文化財の指定を目指して

昨年12月から今年3月まで募集して

外套とマントは松江市の男性から

そして写真とはがきは同じ市内の男性からの寄贈だそうで

建物内のタイプライター室の様子が映し出されていたとのこと。

これからも資料として募集しているとのこと。

歴史が風化されてしまう前にもっと「見える」歴史の跡が

集まることを祈りたい。

コロナ禍がなければまた来てみたい場所だけに

もっと関心が深まってほしいのだ。

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