4日、不在者投票を済ませて
下の階段から入った時に
1人の高齢者男性がパンフレットを持って
小さな声でなにかを訴えながら
行き交う人を待ち受けていた。
ちかくにあったのぼり旗は全く目立たず
だれも相手にする、というよりか
行き交う人は少なかったのだ。
その小さなパンフレットにあった写真をちらっと見た。
そこに映っていたのは、
その翌日の投開票日の深夜に
万歳三唱を支持者たちとともに
歓喜のなかで挙げた、
本郷谷けんじ(健次・73歳)の
それだったのだ。
(きのう6日の朝日新聞千葉版より)
ちなみに、東口のペストリアンデッキでは
川井友則(46歳)が最後の訴えをこの時間にやっていたはずだ。
駅からプラーレに行く途中に
すでに川井のものとわかるのぼり旗が貼り付けてあったからだ。
正直言って、選挙戦の最終日に
この場所で「最後のお願い」が出来ることは
まさに「ラッキー」であるはずだった。
しかし、現職に8人の新人が挑戦した
全国的にも稀でかつ「異様な」首長(市長)選挙は、
まったく選挙活動で目立ったところが見られなかった
現職の4選で終わったのだ。
与野党がそろって候補擁立から
バラバラ状態になって(れいわ新選組とNHK党を除く)
保守や革新やリベラルという枠組みまでぶっ壊れて
おまけに争点も
街づくりから市庁舎に建て替えから
市立総合医療センターや東松戸病院の問題、
さらにはクリーンセンターの建て替えや
給食費の無償化まで
まったく一つにまとまらなかった。
これでは、たった1週間の選挙戦で
有権者側も候補者側も
本当に松戸市の今後をじっくりと考えることが出来ずに
投票日を迎えること自体が
「酷だ!」と。
鴈野聡(がんの さとし)市議の
ツイッターより。
とても説得力のある書き込みだ。
現職がぶっちぎりました。
— がんのさとし (@ganno_satoshi) 2022年6月5日
今回得た教訓は、当たり前と言えば当たり前なのですが、
・学会票は強い。連合票は堅い。
・保守票は緩い。割れたら無力。
・リベラル票は立憲票ではない。
・無党派層が強いのは国政選挙。
・そして政策よりも知名度。
(認めたくないけど)
上の写真の記事でも現職の本郷谷は
連合千葉からの推薦を受けたと伝えているが、
政党からはなかったため苦戦が予想されたが
結果は知名度と実績と
「公明は現職を支持」(鴈野氏以外のツイッターより・匿名)で
予想外の「現職楽勝」となった。(少なくとも私は)
当然ながら再選挙にもならなかった。
(投票率は前回を上回る37.14%)
だが、結果的には
市民の側がどれだけいまの松戸市政に関心を持っていたかが
大きく問われた市長選挙だったのかもしれない。
14日から市議会の定例会があり、
7月の参議院選挙を挟んで11月には市議会議員選挙、
そして来年春には統一地方選の
千葉県議会議員選挙がある。
私を含む市民(住民)はどこまで
自分の住む地域の問題に目を向けることが出来るのだろうか。
厳しく問われることになる。
本当は政治家たちが厳しく問われるはずなんですがね。
(文中敬称略)