6月5日の投開票日まであと3日。
ほんとうに短い選挙戦だ。
これで次の松戸市長を決めるのは難しい。
9人も立候補しているのだから。
そこで、きのうの新聞折り込みに入っていた
選挙公報をじっくり見て
各候補者の公約を比較してみる。
①街づくりと経済
市政の課題になると「福祉」「医療」などが
重点になるが、松戸のように人口が多くても
産業面の特色がない(東京のベッドタウンとしての歴史が長い)と
税収や財政への影響があるということで。
・デジタル都市構想による
行政・教育のデジタル化とIT企業と地域通貨発行で
新たな産業と雇用の創出⇒石塚ゆう
・ネーミングライツ(施設など)の推進
⇒山中けいじ・川井友則・原ゆうじ
・入札(公共事業)は市内業者100%
市内全世帯に市内で使える商品券を定期的に配布
当選後即実行します!⇒大橋ひろし(山中けいじは入札改革のみ。)
・松戸駅に建設予定の新駅ビルへの百貨店誘致
東口高台(中央公園?)エリアに
多目的アリーナを建設しプロスポーツ誘致
⇒木村みね子(石塚ゆうと原ゆうじもプロスポーツ誘致を推進)
・市内5G化の早期実現⇒本郷谷けんじ
・市施設への太陽光発電&蓄電池の設置と
市有車の電気自動車(EV車)への切り替え促進で
環境&経済性&災害対策と再エネ促進
商工費の増額と企業誘致の促進⇒原ゆうじ
抽象的な公約を省いても
各候補者は特色ある政策を並べているが、その一方で
矢切地区の物流センター誘致や道の駅(これも矢切)の問題については
どの候補も触れていない。
農業(矢切ねぎ)など、地場産業の推進をこれからどうするかも
重要な課題だが、原ゆうじだけが
「緑あふれる暮らしを大切に!」ということで
緑を農業をまもると書いてあるだけ、他の候補者は
なんにも触れていなかった。
②市政を「正す」こと
となりの市川市ではテスラ車の購入や市長室にシャワー設置、
さらに執務用の椅子と机が「高い買い物だ!」と糾弾されて
前市長が落選し、新市長のもとで椅子と机が競売にかけられたという
事実がある。ではこちらは?
・市長報酬30%削減、特別職報酬(手当?)10%削減
⇒山中けいじ
・老朽化している公共施設を早急に再編
⇒大谷しげのり(消える施設もありか?本郷谷市政では市民劇場廃止のウワサも。)
・退職金はゼロ⇒川井友則
・退職金カット・給与50%削減⇒石塚ゆう
・市長の任期は最大2期までにする条例を
市長の給与を70%カット
市長の経費を毎月HPで公開
市役所職員・市民の声を聞く「目安箱」の設置
自費の施工で市長室をガラス貼りに!
⇒大橋ひろし
・市長給料(は)市税収入の連動性導入を!
(収入が前年より1円でも減れば20%、5%減なら50%減額します!)
⇒原ゆうじ
どこぞの政党が「身を切る改革」などとほざいて
支持を集めているのにつられてやっているようだが、
BSのTBS「噂の!東京マガジン」では
2週に渡って非正規公務員の給与と待遇の悪さと
離職率の高さと国の救済策が「ザル」だということを
クローズアップしていた。
この問題について松戸市は「関係ない」では済まされないだろうが
市立総合医療センターの民営化などを
公約に掲げている候補者がいる(川井友則)ことを見るにつけ、
行政の現場で働く人々の思いを考えているだろうかと思うと
「ほんとうにあなた達、できることを言ってるの!」と
突っ込みたくなる。
市長としての報酬を1銭も受け取らなかったことを
ご存知でしょうか?
(字数が多くなったので後編につづく、文中敬称略。)