2021年も!宝島社のあの広告!

樹木希林さんの起用や

写真などを使って

とにかく強いメッセージで

私(だけではないが)の眼を引き付ける

宝島社恒例の正月新聞広告。

まず、6日発売の日刊ゲンダイより

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「ねちょりんこ、ダメ。」

「濃厚接触による感染拡大は、個人の責任だそうです。」

これを見ると、ああ、やっぱりなと

脱力感が出てくる。

ところでねちょりんことは何なのか?

残念ながらネット検索で調べてみても

わからなかった。

ただ、この広告は北斎漫画からとったものだそうで

なんとも艶なやつを連想させてくれるが

それもダメとなると

「う~ん」と困ってしまうだろう。

朝日新聞もこれが掲載されたそうで)

しかし、だからこそ

これが大事だということで

同日付の読売新聞朝刊より。

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「君たちは腹が立たないのか。」

立つよ!

「音漏れしてるやつ。傘の持ち方なってないやつ。

 スマホ見ながら自転車乗るやつ。

 まず、いちゃもんつけるやつ。なんでも隠そうとするやつ。

 すぐ嘘つくやつ。すぐ戦争するやつ。」

そうだよ!腹立つ!

「この息苦しさは、決してあなたのせいではない。

 いきすぎた忍耐は、美徳でもなんでもないから。」

その通りだ!もう我慢の限界だ!

しかし、大事なことはここからだ。

 

「理不尽にはきちんと怒ろう。不条理には声をあげよう。

 怒りを笑うな。怒りとはエネルギーだ。

 前例を打ち破り何かを生み出すためのパワーだ。

 怒ることから世界は進む。

 今年こそ、正しく怒ろう日本人。」

 

コロナ禍の世界は「自粛」だらけで

怒りのエネルギーを出したくても出せない。

だから民間人が「警察」もどきのことをやらかして

人間同士が「分断」していくことが

止まらないのである。

コロナで発病して重症化することも恐ろしいが

もっと恐ろしいことが急速に進行しながらも

これに対する正しい「批判」が出来ない。

すなわち誤った「怒り」が

感染症のように蔓延している。

まさに求められるのが

「正しく怒ろう」だ。

 

もちろんこの手法は

実際にやるのは難しい。

だから書を読み思索を深め

時には他人同士の「対話」も

ソーシャルディスタンスを確保し

感染対策に配慮しながら

やってみましょうということだ。

 

出版社だけあって

ここまで考えさせるとはうまい!

しかし最近の宝島社は

ネトウヨを喜ばせるような本しか

出していないのが残念なところだが。

 

そしてこの怒りの小便小僧は

どこにあるのだろうか?

宝島社、2021年正月明け新聞広告「ねちょりんこ、ダメ。暴力失敗。腹が立たないのか。」朝日、日経、読売 (be-copywriter.com)

読売、日経、朝日に宝島社が驚きの「意見広告」 テーマは「怒り」「暴力」「コロナ感染対策」: J-CAST 会社ウォッチ (j-cast.com)