なんだこりゃ。
「週刊新潮」の後追いかよ。
独自の調査で記事にしたといっても
何が言いたいんだか
さっぱりわからない。
「週刊新潮」を読んだ人間ならば
やっぱりそうなんだな、中国ってやつは
汚いことをする。
また日本がつくったものをパクって
軍事転用する気か許せんと
「炎上」するのだろうが
この記事を「熟読」してみても
軍事転用を裏付ける「証拠」とやらが
出てこない。
つまり、
いったい何が問題なのかが
わからない。
とても新聞記事とはいえない
薄っぺらい中身だったのだ。
同日の社会面にある通り
「国力増強」のためにと書いてあっても
「軍事転用」のために日本人学者を４４人も
「千人計画」に引き入れたとは
どこにも書いていないのだ。
「千人計画は、国外からの技術導入だけでなく、
国内の長期的な人材育成を目指している。
日本の研究者が海外で知見を広めるのは良いことだが、
相手が軍民融合を進める中国であることに
注意が必要だ。」
元政策研究大学院大学副学長で
笹川平和財団理事長の角南篤氏は
こうコメントした上で
さらに付け加えたのは
「各国との人材獲得競争を勝ち抜いていくため、
政府は科学技術予算の確保や
若手研究者の支援にさらに
力を入れていくべきだ。」
だが、安倍と菅の両宰相はこのような
方向に国家予算をつぎ込んだでしょうか？
答はＮＯ。
それどころか防衛研究の予算枠を増やして
中国以上の「軍民融合」を進めようとしたら
日本学術会議の会員などの
研究者が反対して
大学単位で拒否の声が広がったから
こんな嫌がらせをやったわけでしょう？
ちなみに任命拒否された６人の学者は
４４人の専門分野には一切入っていない。
それでも「千人計画に協力」と名指しされた科学者は
「研究者は中国の若い人にとっては
魅力的な職業だが、
日本ではいつクビを切られるか分からない
ハイリスクな職業になっている。」
日本でポストが見つからず。）
「日本の研究者は少ない研究費の
奪い合いで汲々としており、
大学に残る人は減って、
結果として科学技術は低下している。」
（北京航空航天大学の梶野敏貴教授【６４歳】
宇宙核物理学・研究費が日本の５倍の一億円を得た。）
「千人計画」の関与で
「顕微鏡などの資機材は日本より高価なものを使い
現地では家政婦つきのマンションに住み、
運転手つきの車で自宅と職場を往復」した
とあるが、それでは
これらの研究成果が軍事転用された証拠は
まさにインテリジェンスな外交・情報戦でなければ
シッポをつかむことはできないはずだ。
しかし
「政府資金を受けた研究者の海外関連活動について
原則として開示を義務づける方針を固めた」と。
（一面より抜粋）
こんなことやったら
第２３条・学問の自由）になりますよ。
日本のほうが
軍事力（自衛とか言ってるが）に科学技術を
集中させているくせに
隣の国のやっていることを
難癖つけても何の解決にもならない。
それなら海を渡って
恵まれた環境の中で研究を続ける（または過去に実績がある）
学者たちの声にちゃんと耳を傾けては
いかがだろうか。
ましてやコロナ禍だ。
日本は自前でワクチンをちゃんと開発出来るのか？
アビガンを超える特効薬を発明することが出来るのか？
政治に携わる皆さんは
そこから考え直してもらいましょうか！
そして新聞をつくる皆さんも
是非とも！
もうロクでもない記事で
あちこち振り回されるのは
ゴメンですから！
（昨年１２月２９日発売の日刊ゲンダイより。
なくなっていることに異議を。そして、
優秀な官僚が総理の任命拒否に関する理由の後付けをさせられている
事実を問題視する秀逸なコラムだった。）
中国「千人計画」に参加する日本人研究者 “働けるなら日本で…”の本音 | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)
中国「千人計画」参加者が明かす“拝金主義” 論文ボーナスは1500万円、データ捏造に走る者も | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)
「本当は日本で働きたい…」中国「千人計画」参加者の本音 ノーベル賞・本庶教授も日本の現状に警鐘 | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)
【日本学術会議】NHKは日本学術会議の問題は既に終わったと考えているのか｜日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
