袴田事件を映画に「BOX」上映会

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きのう清瀬市清瀬教会に映画「BOX」の上映会を見に行った。

上映会は写真上右のホールで行われた。
この映画は袴田事件の経過とその「冤罪」がなぜ作りだされたのかということを
袴田巌と当時1審を担当した元静岡地裁裁判官の熊本典道の2つの視点から
描いているのだが、このストーリーの中で、「マルかバツかの裁きをすることは同時に自分も裁かれているのと
同じである。」と、熊木氏が出したメッセージはまさにこの映画が最も伝えたいことなのだと
いうことがよくわかった。
熊本氏が2007年にこの裁判について全ての事実を公表したことから、
世間が袴田事件に対する司法の問題に多くの関心を持つきっかけになった。
弁護団や支援者たちが、事件に関する捜査のやり直しを自主的にやり抜き
弁護士たちにその結果を匿名で送る努力をしたのにもかかわらず、
最高裁でも死刑が確定。
熊本氏は自分が袴田氏に死刑をでっちあげたという思いから何度も自殺を試み、その苦悩のなかで「公表」という選択を決断したが、
袴田巌氏も「いつ自分の死刑が執行されるかわからない」という恐怖から
精神病になっている。(2007年に姉・秀子さんの成年後見制度の申請が認められた)
この裁判で残されたものは「正義」の結晶ではなく、
「絶望」のかたまりだ。そして凶悪犯罪に裁判員制度が導入されたいま、
この事件は決して他人事ではなく、自分たちも裁く側も裁かれる側になるかもしれない。
そのときあなたも私も袴田事件のような結論にならない保障はないということだ。

(上映前に袴田事件の解説をする、「無実の死刑囚・元プロボクサー袴田巌さんを救う会
 代表・門間正輝さん。)
上映後、質疑応答や歌、さまざまなお話などが行われた。

(副代表の門間幸枝さん。)

(歌を披露した群馬の藤井さん。)
なお今回の映画会は「袴田巌さんを救う会」を主催だったが、
袴田氏は「パウロ」の洗礼を受けているとのこと。
現在も第2次再審請求を求める署名活動が続けられている。
この事件はまだ決着していないのだ。

主よ、いつまでですか

主よ、いつまでですか

袴田巌は無実だ

袴田巌は無実だ

この2冊を買いました。これから読んで感想をまた書く予定です。

袴田巌さんを救う会ホームページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~hakamada/

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