汚いぞ!石炭火力発電中止で「原子力発電所」推進とは!

IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)によると、

 再生エネルギーの能力を持たない国や地域では、

 温室効果ガスを減らすという大目標の中では、

 原発が小さな解決策になりうる。」

 

これを発言したのは誰でしょうか?

 

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16歳、たった一人のデモから

世界的な環境破壊阻止への大きなうねりを上げた

環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(いまは17歳)が

Facebookにおいて書きこんだことだった。

個人的には反対だが

緊急事態のいまこそ

「個別の議論ではなく、全体像を見るべきだ」と。

 

では何が緊急事態なのか?

 

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パリ協定に基づき世界各国が

地球温暖化を招く

石炭による火力発電所の休廃止を進める中で

日本も旧式の石炭火力を100基を廃止させる方針と

7月3日に梶山弘志経産相が発表した。

そして同月7日の東京新聞朝刊特報面では

この傾向について

石炭火力をやめた代替エネルギーとして

原子力発電(原発)が

再浮上していることを

厳しく指摘している。

チェルノブイリ原発が近くにある

 ベラルーシではロシアの支援で

 新設の原子力発電が稼働される。)

前述のグレタさんの発言が追い風になってか

昨年10月に国際原子力機関IAEA)が

初めて「気候変動と原子力の役割」という

国際会議を開いて

原発を増やさずに二酸化炭素(CO₂)の削減は

難しいと強調していたとのこと。

(フェルター事務総長代行)

 

しかし、原発は運転および事故が起きた時の

リスクとそれに伴うコストは

1電力会社の負担では賄いきれないことは

チェルノブイリと福島の件で既に明らかになっている。

また先進国のほとんどは

石炭火力を廃止する代わりに

再生可能エネルギーの推進を積極的にやっている。

(中国を含めて)

 

何よりも

これまでグレタさんのことを

汚い身なりで大人に対して

生意気なことを言うトンデモない子だと

罵っていた連中が

自分に好意的な発言をしたことで

急に何も言わなくなったどころか

その発言を勝手に利用するとは

ハッキリ言って

汚い!そのものである。

 

しかし、いまの日本は

石炭火力は最新式の発電所

建設されているし(断念した計画もあるが)

一方で再生可能エネルギーの推進も

国を上げて積極的にという動きが

至って鈍い。

いわばどっちつかずの状況だ。

 

ひょっとしたらグレタさんは、

日本のことを

「再生エネルギーの能力を持たない国や地域」

のうちの一つだと指摘したのだろうか?

 

これは本人に聞いてみないとわからない。

 

なお、

都知事選挙に落選した山本太郎さんは

原発に代わる代替エネルギーとして

石炭火力を挙げている。

これもまた、緊急事態だからこそ

「個別の議論ではなく、全体像を見るべきだ」と

考えた末の発言だと思う。

 

私たちはこれからも、この選択肢について

後で悔いが残らないように

考えていくべき課題なのだ。

 

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