すでに1か月前の話になるが、
2020年3月11日は
仕事もあって、というよりは
新型コロナウイルスの影響があって
千葉県旭市には行けなかった。
しかし、4月4日に
チバテレで放送された
「 旭の海の代弁者 ~旭農業 高校生が繋ぐ震災の記憶~」を
見て、地元の高校生たちが
復興と震災の記憶を語り継ぎ
同じ被災地にも心を向ける思いと行動を見て
「申し訳ない」そういう思いになった。
千葉県立旭農業高校では
クラブや生徒会ではない
有志による復興支援プロジェクトを
ずっと続けていることを
この番組で初めて知った。
2019年度に携わった3年生は
当時9歳。地震が起きて
不安の日々を過ごしたことを
2019年の慰霊式典で作文の朗読した
高校生もこのプロジェクトの一員だった。
主な活動は農業学校で学ぶことを活かして
地元の小学校で
被災体験の発表や田植え体験(稲刈りと収穫も)、
さらに街中を花で飾ろうと
プランターを設置する活動、
さらに手作り遊びの会のボランティアや
同じ地区の被災者から
体験談を聞く活動を通して
震災の風化を阻止するとともに
復興をすすめるために
地域の繋がり合いと交流を
積極的に行っているのだ。
しかもプロジェクトの活動は
旭市だけではない。
2013年10月に大規模な噴火が起きた
伊豆大島での支援活動も続けているのだ。
復興住宅に地元産のお米を送る活動を続け
さらに都立大島高校の学園祭で
農産品販売やクイズやアンケートなどで
同じ被災地同士でエールを送り
前向きに交流していこうと
活動を継続しているのだ。
積極的に内向きにならず、
自分で出来ることから
地元の復興に創造的にやっていくことには
頭がさがる思いだ。
千葉県の農業クラブの活動発表会では
入賞できなくて悔しい思いをしたが
そこでは「旭の海の代弁者」と
「震災を乗り越え復興を目指す」自分たちの思いを
熱く語ったその姿があった。
(その後、旭市の官民共同による3Sサポート助成金の助成団体になった。)
今年の3月11日。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
旭市と県の共催による慰霊式典は中止になった。
プロジェクトの一員だった
篠塚奈那さんの作文の朗読は
その一部しか伝えられなかったが、
自分の経験から始まった
人のために役に立つ思いは
十分に、あの時犠牲にあった
多くの人々に伝わったと思う。
新年度からは後輩たちに引き継がれる。
復興へ向けるひたむきさを
みんなで支えていくこと。
これが大切、
私も何か出来ることで応援していきたい。