パンデミックより大事なニュースを 父親による性暴力に逆転有罪判決

WHO(世界保健機関)は新型コロナウイルス

感染拡大が強まっていることで

パンデミック(世界的大流行)」と表明したそうだ。

しかし、私たちはこれまで通り

自身の健康管理に注意すれば

発症に至らないことを自覚すべきではないのか。

なにしろ政府はいまだに

不安を覚える人に対して

きちんと検査診断が出来る体制を整えないまま、

家に閉じこもっていろとしか

対策をしていないのだ。

だったら「濃厚接触」になりそうな所を避けて

自由に動き回っていればいいのである。

うがいと手洗いとストレスを貯めなければ

あと1か月で

自粛ムードは無くなるはずである。

それを待てばいいのである。

それで生活に困るのならば

国に損害賠償を一斉に訴えればいいと思う。

なにも権力に対して従順でなければならないということはない。

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それよりも重要なニュースを昨日の東京新聞朝刊一面で見た。

 「2017年に愛知県で抵抗できない状態の19歳の実の娘に

 性的暴行を加えたとして、

 準強制性交罪に問われた被告の男(50)の控訴審判決で、

 名古屋高裁(堀内満裁判長)は12日、

 無罪とした一審名古屋地裁岡崎支部判決を破棄、

 娘が抵抗できない「抗拒不能」の状態だったと認め、

 懲役10年(求刑懲役10年)を言い渡した。」

この裁判は一審では無罪判決が出ていた。

その理由として抵抗しようと思えば出来た状態にあったと

裁判官が判断したからだ。

「『逃げようと思えば逃げられたんじゃないか。もっと早くに助けを求めたらこんな思いを長い間しなくて良かったんじゃないか』。そう周りに言われもしたし、そのように思われていたのは分かっています。
  でも、どうしてもそれができなかった一番の理由は幼少期に暴力を振るわれたからです。」

この判決後に被害女性が出したコメントの一部を抜粋した。

客観的な事象で判断するならば

「抗拒不能」ではないという判断になる。

しかし被害者側の心の奥底に隠されたものを解きほぐせば

加害者である父親は性暴力のみならず、

児童虐待と思われる行為も行っていたことが明らかになる。

この女性には弟がいた。

もしも自分が虐待を受けたことを言ったらば

自分を慕う肉親を断絶してしまうことに恐怖を感じていた。

罪を負うべきなのは父親なのに

そのために家族全員まで大きな傷を負うことは

絶対に出来ないという思いが

大きな悲劇を招いたのである。

この女性の裁判がきっかけになって

フラワーデモが日本でも行われるきっかけにもなった。

どうしてもひた隠しにされてしまう

家族間の虐待による性暴力の実態について

私たちはもっと知らなければいけないはずである。

あと一面からもうひとつ。

日本原子力発電東海第二原発茨城県東海村)から

三十キロ圏に入る同県笠間市で、再稼働反対の署名活動をした行政区の代表に対し、

市が文書で活動の「改善」を求めていたことが分かった。

圧力とも受け取れるが、市は圧力の意図を否定している。識者は市の対応を疑問視する。」
この署名は水戸市に提出されたが

不採択に終わっている。

しかし、東京新聞の茨城版で報じたところ、

笠間市職員が山口伸樹市長名の文書を代表に持参したという。

その内容は記事の当事者の主体は「笠間の区長会」となっていたことから、

笠間市区長会の総意で再稼働反対をしているのではないかと誤解される」としている。
 さらに「区長の身分は市の非常勤特別職という公務員扱い」であり、

 「その地位を利用しての運動等は芳しくない」と説明。その具体例として

「地区を二分するような活動」「思想活動」を挙げている。

 友部地区の代表で署名活動をした山口さんは

 「自分たちの命が原発に脅かされる思いから活動していることに対し、

 『芳しくない』というあいまいな言葉で圧力をかけている」と訴えた。

いかにも陰湿きわまりない。

識者のコメントによると地区会の代表は

公務員扱いというのが間違いだということ。

それでも市町村は町内会長などの地区代表を

自分たちの都合のいいように動く存在としか思っていない。

とんでもない誤りである。

地区代表は住民の総意を集めて

役所に請願するための代表であり

隣組」の組長ではない。

それでも新型コロナウイルス騒動に乗じて

政府がこれを「自粛要請」の形で利用としているのだから

始末に負えないのである。

www.tokyo-np.co.jp

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