以前「うおおお!思いっきり叫びたい」のお題で
書いた「東電原発事故」の強制起訴裁判の
控訴審の初公判が2日、東京高裁(高裁)で開かれた。
東電旧経営陣の強制起訴 二審の争点は地震予測「長期評価」の信頼性 被害者代理人「現場を見て判決を」:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
東京新聞3日朝刊の社会面で
大きく記事にしてくれたが
やはり争点になるのは
予見できたかどうかにあるが、
原告側は政府の地震調査研究推進本部の
地震予測「長期評価」に基づいて
襲ってくるとの試算を東京電力(東電)が事故前に得ていたとして
当時の経営陣(勝俣恒久会長・武黒一郎副社長・武藤栄副社長、いずれも当時。)
に責任があると主張するも、第一審の判決は
長期評価の信頼性と具体性を認めるには
「合理的疑いが残る」として、
その訴えを退ける無罪判決を下した。
この日の裁判では
検察役の指定弁護士は
長期予測は国の唯一の公式見解だとして
「科学的信頼性は十分に認められる」と主張。
それに対して被告側の弁護士は
国の公式見解だからといっても
信頼性があると決めつけることができないとして
控訴棄却を求めた。
今回の控訴審を前に
訴訟団(原告)は高裁の裁判官に現場検証を求めるネット署名活動が行われている。
【第3次署名〆切り12月末】東電元会長らの強制起訴事件「福島原発刑事裁判」東京高裁の裁判官に現場検証を求めます! – 福島原発刑事訴訟支援団 (shien-dan.org)
東電の株主代表訴訟では
東京地方裁判所(地裁)の裁判官が
現場を視察しているとのニュースも入った。
地裁裁判官、原発敷地を初視察 東京電力株主訴訟、非公開で:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
「(福島第一原発の)現地にはひしゃげた鉄骨が残っているなど、
津波に弱い施設だったことがわかる。
裁判官は必ず現場を見てから判決を書くべきだ。」
(訴訟団の代理人・河合弘之弁護士が
公判後の司法記者クラブでの会見での訴えより)。
第一審では裁判官が現場を視察し、
検証せずに判決を下したことを訴訟団はひとつの重要な
問題と見たようだ。
長期予測を知っていながら
対策を怠ったとならば重大な犯罪だが
その予測を見なかったのなら
津波の弱い施設だったことも説明できる。
しかし、長期予測を見ても
当時の経営陣(被告)が、
高をくくって何にも対策を取らなかったという
決定的な「証拠」を
今度こそ炙りだすことが出来るかどうかに
注目しなければならない。
ちなみに現場検証するか否かが決まるのは
来年2月9日の2回目の公判になると
記事にあった。
(2019年の代々木公園・脱原発集会にて。)
今週のお題「叫びたい!」誰か代わりに行ってくれ!東電原発事故裁判の控訴審! - shiraike’s blog (hatenablog.com)