忘れてしまいそうなことがあった。
これは1年前の6月18日付の中国新聞のオピニオン欄で、
川崎哲さんと同じICANの事務局長のベアトリス・フィンさんが
朝鮮半島非核化と「核なき世界」へ向けた「5ステップ」の政策提言を
発表する前に寄稿したものだ。
東アジアと世界の全ての人々がこの米朝の歴史的な話し合いに
座して眺めているだけではなく「この試合に」参加すべきだ。
なぜなら、この会談が失敗(実際は曖昧な結論に終わったが)すれば、
朝鮮半島におけるリアルな脅威に私たちが直面する、そこには
破壊的で勝者などいない。だから全員が自らの生存のために動き出すべき
だと。
米国は北朝鮮に「完全かつ検証可能で不可逆な非核化」を
求めてきたが、これこそが核兵器禁止条約が定めていることであり
今こそこれを活用すべきでとして、
「5ステップ」の提案、まず
核兵器がもたらす非人道的な結末を認識すること。
そして認証可能で不可逆な計画で除去すること。
そして包括的核実験禁止条約(CTBT)を批准すること、
国際社会に復帰するというステップを歩んでいくことで
米国もまた核軍縮義務を果たすべきだと訴えている。
そしてこれらを実現させるために
加入して積極的にこれらの行動に参加していくべきだと
指摘している。
韓国の文在寅大統領は変化のために自ら動いた勇敢な指導者だ
と認め、さらに一歩進んで核兵器禁止条約の加入を宣誓してほしい
しかし両国の市民は自ら行動して条約の加入を求めてくる、
こんなことを言うとICANは理想主義者で夢想家だと
笑われてきたが、同志国家とともに現に核兵器を禁止した。
条約の採択後も「核兵器がなくならない」と皮肉る人もいたが、
としている。これが東アジアと世界における
「非核の新時代」の幕開けになるかどうかは
あなた自身の行動にかかっていると結んだ。
「令和も平和で穏やかな時代になると確信した」という声もでたが、
このフィーバーが収まれば、また飛翔体を発射した
北朝鮮に対する脅威が世論を揺り動かすことになることは
間違いない。これに乗じて安倍首相が金正恩委員長との
会談を仕掛けるという見方があるが、
が全く入っていないことが問題なのだ。
日本がこの2つの問題を毅然として訴えていかない限り
見えない脅威を取り除かれることができないことを
私たち市民が今まで以上に監視する必要があるのだ。