松戸新京成バス 身障者乗車拒否で求められるバリアフリー

松戸新京成バスが体が不自由な人の乗車を拒否した

とのニュースでテレビやラジオが大騒ぎになっている

のを家族から聞いたのは火曜日の夜のこと。

水曜日の新聞記事で見てみたら、

車いすの男性は22日午前10時45分ごろ、

 松戸市内の始発停留所からバスに乗ろうとした。

 付き添いの女性が運転手に呼び掛けたが、

 運転手はスロープや固定ベルトなどの準備による発車時間の遅れを懸念。

 外マイクで『あと30秒で発車なので無理です。ごめんなさい』

 と伝え、乗車を拒否して発車した。」ということだった。

結局その男性と付き添いは後続のバスには乗れたが

不審に思ったその運転手が事情を聴くと

「乗車を断られた」と訴えたことで、この事実が会社に報告されたそうだ。

「誤った判断をした。時刻より前だったので、当然乗せるべきだった」として

「お客さまや地域の信頼を裏切り非常に反省している」と謝罪したそうだが、

発車まぎわの駆け込み乗車と違って、車椅子乗車となれば

スロープや車椅子の固定などで時間はかかる。

問題なのは、ほかの乗客がこの作業で若干発車が遅れることも

あることを知っているか。知らなければ

バス会社が運転手やその他の手段を利用して情報などで

周知して理解をしてもらえるためのことを

普段からやっているかということにある。

今回の一件は平日の午前中で通勤通学の時間帯ではないにせよ

定時運行ばかり意識しすぎると結局は乗車に時間がかかる

ことが煩わしくなってしまうだろうが、

ノンステップバスといえども乗車に時間がかかることは

誰でもわかること。だから運行する側も利用する側も

相互に身障者に対する理解と思いやりを共有しなければ

いけないのである。

これからはその方向に社会全体がもっと動かないと、

真のバリアフリーは実現することは出来ないだろう。

www.chibanippo.co.jp