最近、街中からベンチを見ることが少なくなってきた。
そして鉄道の駅ホームもベンチが目立たない存在に
なってきたような気がする。
それでも自分の家の近くを走る新京成電鉄はJRのように
ホームが大きく長くないこともあって、よくわかる所にベンチがある。
駅によっては壁にへばりつくようにベンチがある。
ベンチといえば線路と並行に置かれているのが当たり前であったが
最近、新京成の上本郷駅から利用したら、ベンチがいままで見なかった
置き方になっていた。
線路とは垂直に置かれていた。
このようなやり方を関西のほうで見たことがあるが、
関東では初めてだ。これを見て思い出したことがある。
線路と並行になっているベンチで酔っ払って寝ていると
寝返りを打った時にベンチから転がり落ちることもある。
それがホームで止まればいいのだが
線路まで落ちてしまえば人身事故の原因になるかもしれない。
またそれ以外にも自殺の意図があった場合
ベンチから立ち上がって、すぐに飛び降りる危険がある。
だからこのようなベンチの配置はこれからも増えることに
なるかもしれない。
ただし、この配置が出来るのは
複線の線路の間に設置される「島式ホーム」のみで
線路の左右に設置される「相対式ホーム」では不可能だ。
人身事故の対策にホームドアを設ける鉄道もあるが、
新京成電鉄のような中小私鉄はその費用がままならない
こともあるから、ベンチの配置を変えるなどの工夫を
したのかもしれない。
これで安全性を確保できれば言うことはないだろう。
ちなみにこのベンチは下の写真とは違った設計に
なっている。横になって寝るのを防ぐためなのかも
しれない。