90mの杭が打てないから辺野古は無理という事実

地元紙の沖縄タイムス

「大浦湾の護岸予定地付近で確認されている水面下最大90メートル(水深30メート

ル、地盤60メートル)の軟弱地盤を改良工事するための作業船が国内に存在しないこ

と」が明らかになったと8日の紙面で伝えている。

www.okinawatimes.co.jp

軟弱地盤を改良するために砂の杭を打ち込む工事をするというのだが、

大浦湾の場合は、深さ40メートルを超えて地盤から60mまで行わなければならず、

日本作業船協会(東京)がまとめている

最新の「現有作業船一覧」の2017年版によると、

護岸予定地の軟弱地盤に砂杭を打ち込む

「サンドコンパクションパイル工法」が可能な船は19隻。

改良が可能な最大深度は70メートルまでとなっている。

さらに水面下の最大深度80mの軟弱地盤も見つかっていることから

液状化対策で砂杭を打ち込み水分を抜く「サンドドレーン工法」が必要だが

これが可能な船は8隻で、それが出来る最大深度は60mにとどまるそうだ。

しかも、国内で確認されている作業船が

地盤改良のために砂杭(すなぐい)を打ち込める深さは

最大で70mで、それに対応する船は2隻のみで(サンドコンパクションパイルが

できるからといって全て70mまで出来るわけではない!)

90mの打ち込みは、日本国内の実績では例がないという指摘もあった。

(海外ではわからないとのこと)

「深さが90メートルとしても、全て砂杭を打ち込まないといけないかは

設計や上に載せる構造物による」

埋め立て地は航空機の滑走路に使われるのだから

地盤改良は必要不可欠で、手抜きをしようものなら

関西国際空港のような地盤沈下を生む恐れがある。

当初の杭打ちも2万本の予定が6万本も増える予定で、そのために

19隻しかないサンドコンパクションパイルの作業船を11隻を同時に作業させること

も国が想定しているそうだが

「あり得ない」(土木技師で沖縄平和連絡会メンバーの北上田毅氏)

として工事の長期化は避けられないという。

工期が長ければ予算もかかり、さらに頑丈ではない滑走路の基地を

海兵隊が本気で欲しがるとは思えない。

きょう、辺野古を問う沖縄県民投票が告示される。

ryukyushimpo.jp