新聞うずみ火沖縄ツアー(7)

(承前)名護市内のやんばる戦跡を巡った最後に、

沖縄県政策調整監(元金武町長)の吉田勝廣さんが

辺野古地区の基地建設地点を見渡せる

瀬嵩の浜に案内してくれるということで

バスはそこに移動する。久志郵便局の近くで

停車させて、あとは海まで徒歩で行く。

地元の幼稚園の清掃活動をアピールした看板を見ながら

藪に囲まれた小さい道を抜けると海が広がった。

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何年か前にここから大浦湾を見たことがあるが、あの時はブイが浮かんでいて、

海の真ん中あたり(自分のイメージとして)にボーリング作業の船があった

のが見えたが、いまでは埋め立て作業が始まったことから

土砂を載せた船が留まっていて、はるか先ではクレーンらしきものが

見える。

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この海の向こうではすでに土砂が埋め立てられているが、この浜の対岸は

いまだに作業は始まっていない。軟弱地盤がみつかり

工事の方法を変えなければいけなくなったが、県はその変更を認めない方針

だからだ。写真では入れられなかったが地元の漁船が反対活動のカヌーや

抗議活動の船を監視するためにブイ周辺の海に浮かんでいた。

この浜辺は海水浴場のような砂浜と違って、サンゴの死骸や貝殻などが

打ち上げられたのが堆積されていて、一行の中には

「孫のみやげにする」とそれらの美しいのを拾う人もいた。

「困難だけれども、埋め立て反対をあきらめない、不屈ですよ」

と吉田勝廣さん。まだ大規模な工事が始まらないなら

怒りの声を挙げることが決して無意味ではない。

ギリギリでもいまなら止められる、絶望することなく

これからも辺野古を見つめていこうと心に誓った。

 

全ての日程を終えて那覇に戻ったときは既に午後6時近くになっていたことから

そのまま懇親会会場の「花咲か爺さんの家」へ。その前に近くで記念写真を

撮ったが地元スーパーの駐車場前だったので車に気を付けて

てんやわんやの撮影となった。ガイド役を務めた沖縄タイムスの謝花直美さん

のおすすめの店で、昨年もこの店で飲み会をやったが

泡盛飲み放題(ビールグラス一杯含めて)、肴は食べ放題で

3000円の安さ。しかも店主は八重山の出身で

生きのいい魚がいつも安く手に入れられるとのことなので、

まぐろの刺身は大盛りでうまい。もちろん他の料理も

言うまでもなく量も味も最高だった。

最後はなんとヤシガニの味噌仕立てのスープも出た。

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店主さんによる三線の沖縄民謡も聞けた

宴も進みすっかり酔いも回り、それでも楽しい時間の中で

沖縄戦に関する学習のことなどが少し思い出して

中身の濃い一日になったなあと振り返ってこの日は終了。

でもやっぱり疲れた。(つづく)

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