もうひとつの #津波 #避難 道路が出来ない( #千葉県 #千葉 #旭市 #読売新聞 )

きのうの読売新聞東葛版(千葉)を見て

驚いたことがあった。

大きな津波が襲った

千葉県旭市の飯岡地区(飯岡海岸)の

2つの計画された津波避難道路のうち

まだひとつが完成していないというのだ。


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飯岡海水浴場から市立飯岡中学校を結ぶ

全長1.3kmで

2つの地点の計500kmは工事を終了し

別の約400kmも今年度中に舗装工事を

完了させる予定だが、

写真にある津波到達地点より陸地のほうの先で止まっている

残り約400kmの区間は一部地権者の

同意が得られていない理由で着工できていないのだと。

本当ならば防災のためならばと同意してくれるだろうと思ったら

逆の状態が続いているのだ。

しかもそれに伴い、当初の完成予定時期から

8年も遅れている。

しかしその間にどんな話し合いを

行政と地権者で話し合われたのか、

わからないままである。

私の震災後に飯岡海岸の周辺を行ってみて

海岸から避難所までは車1台通るのが大変な道しかないし

対面通行できる車道のような避難道路が

もっとも妥当だと思う。

それでも着工できていないのは

津波という言葉に拒絶していることなのだろうか。

備えとは何か。改めて社会全体を巻き込んだ

ひとつのプランが地元自治体から出たのを見たが

実効性はまだないままだ。

これからも行政側がどのようなアクションを起こそうと

住民側の心が動かないと

人間としては何も動かないということ。

それしか言いようがない。

難しくても被災者と真っ向から

対話していくしかないのだ。

それにしてもやりきれないことばかりだ。


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(3日の東京新聞最終面より。)

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