7月25日に家族全員が容疑者として
逮捕された、札幌・ススキノの殺人事件。
父親が1日の夜に娘とともに
被害者男性のいるススキノに向かい
殺害後に首や大腿部を切り落として
自宅に首を持って帰っていたという
猟奇的なバラバラ殺人の容疑は
特殊な家庭環境、娘がひきこもり状態、
母親が家に荷物を散乱させたままで
父親が家の中よりも玄関先や車の中で過ごすことが
多くなったことなど
そのような事情が事件に結び付いたのかという
憶測を呼んでいる。
しかし、きのうのTwitterのトレンドでは
「女装男性」が出ていた。
どういうことかというと
写真の「日刊ゲンダイ」(26日発売)でも
娘と被害者が現場とされるラブホテルの近くで会うまで
女装して一人でディスコイベントに出ていたということから
なぜか容疑者の性癖から
LGBT理解増進法に至る「トイレ」の問題から
「女性だと写真が出るのに
なんで女装男性だと出てこないの」とかいう
書き込みまであった。
正直言って、
あ~いやだいやだ、また不当な差別を巻き散らかしてるんかと。
この容疑者のことについては
先週発売の「週刊文春」でも伝えていたが
あくまでも女装でススキノに繰り出していたのは事実だが
トランスとかそういうものではないという内容だった。
ならば殺人にいたる「動機」は
容疑者のその行為によるものなのかがはっきりしない限り
「女装男性」を強調すること自体が
重大な人権侵害になることを
ここに警告したい。
捜査は現在も進行中でその内実はわからないままだ。
容疑者である娘と被害者との間にどんなトラブルがあったのか。
どんな結果になっても私たちは冷静に受け止めるべきだ。
トランスどころか女装男性に
新たなマウンティングをするようなことが
あってはならないのだ。