たった一人の団交が非正規約5000人の6%賃上げに!( #総合サポートユニオン #ABCマート #ABC-MART )

評価基準の変更で

時給が20円下げられた。

1010円に。

しかもその変更に関する説明もあいまいで

「非正規をバカにした対応」。

正社員に訴え労働基準監督署(労基)に相談しても

なにも変わらない。


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社内に労組がないから

一人からでも入れる社外労組があることを労基から教わり

企業の枠を超えた非正規の一律10%賃上げを求める

活動に参加した

「総合サポートユニオン」(ユニオン)に加入して。

それはパート勤めの女性にとって驚きの連続だったが

店舗前の街宣がテレビなどで報じられ

ツイッターで発信を強めるなかで

会社からユニオンに

「女性の賃上げを撤回する」と知らせが。

しかし本人は

「他の人も撤回しないとおかしい。」

一人で早く15分仕事を終えるストライキもやった。

その後に別の店のパートが一人加わり

団交も2人で行い

3回目で5月分の時給は

60円上がって1090円に。

賃上げは実現した。

その会社の名は、ABC‐MART(ABCマート)。

テレビCMで有名になった

ショッピングモールなどで店舗展開している

靴の小売店だ。

47歳。両親は介護が必要で

そのために必要な生活費に

自分の稼ぎのすべてを充てている。

年金が少なくなったから。

そして値上げラッシュ、日常はさらに苦しくなる。

私も身につまされる。

余程の理由が示されない限り

突然自給が少なくなることに納得ができないのは

当たり前だ。

「時給は会社の鏡だから

 上げないと人は育たない。」

団交で女性は会社側にこう主張した。

その通りだ。

これは正規であれ非正規であれ同じである。

以前私は同じ職場の派遣がもっと高い時給を求めて

辞めたことを書いた。

shiraike.hatenablog.com

1010円より高い時給だったら

探せばいくらでもある世の中だ。

しかしこの女性は

労働者としての権利に基づいて

自分だけでなく同じ働く仲間、

そして会社全体を良くしていく「道」を選んだのだ。

感謝を言われた同僚はたった一人。

「仕事量は増える」と否定的なことを言われ

いまだに声を一緒に上げてくれるのは一人だけ。

しかし何度も団交を重ねたことで

人事の評価事項が開示され、

倉庫に電気がつく(いままでなかったなんて信じられない!)など

店舗の問題も改善された。

逆に言えば

正社員でさえも自分の働く職場の異常ぶりに

声を上げることもできなかったということ。

まさにブラック企業だった自分の会社を

放置していたということになる。

だからこそ、

「会社を良くするための話し合いを続けたい」と。

ABCマート

このようなパート社員を大切にするべきだ。

でないと自分の会社を自分で潰すことになるぞ。

賭けてもいい。

(この文はきのうの東京新聞朝刊1面の記事を

 参考にしました。)

www.tokyo-np.co.jp

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www.nikkei.com