袴田巌さん「再審」決定へ!

「承服しがたい点があるものの、

 法の規定する特別抗告の

 申し立て事由が存するとの判断に至らず、

 特別抗告しないこととした。」

この瞬間を本人のみならず

多くの人々が待ち望んでいたのだ。

きのう、袴田事件について

東京高等裁判所(高裁)の決定について

東京高等検察庁(高検)は

特別抗告を断念するとの発表があった。

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涙と喜びだった。

事件から57年目にして袴田巌さん(87歳)の

無罪へ向けての希望が現実になるのだ。

高裁の決定は警察や検察が

新証拠として提出された

「みそ漬けの着衣」が

「ねつ造」したものであるとの可能性が高いと

断定した点が注目されたが

弁護団や支援者からは

高検が特別抗告するかもしれないという

危機感もあった。

先週末にはそれを検討しているとの報道まであった。

しかし冒頭のカッコ内の山元裕史次席検事の発言にもあった通り

高検はその新証拠に新たな裏付けとなるものを出すことが出来ず、

逆にその着衣は「捜査機関が混入させた可能性」があるとしたのだ。

その根拠として

着衣についていた血液らしき「赤い色」は

「1年もみそに漬かれば血痕は黒褐色になるはずだ」

という結論に行き着いた。

弁護側の主張が認められたのだ。

今後は静岡地方裁判所で再審が開始されるが

冤罪が再び明らかになることだろう。

しかし、その道のりは長すぎた。

無罪が決まった時に袴田さんはほんとうの

喜びの涙を浮かべることが出来るだろうか。

すべてはまだまだこれからなのだ。

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