あの阿武町の誤給付騒動はどうなった?

アベ元首相の銃撃死やそれに関する

統一教会と政治との関わりで

ニュースとワイドショーが賑わっているが

その前に大きな話題を集めたのが

山口県阿武町で起きた誤給付を巡るてんやわんやだった。

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コロナ対策による臨時特別給付金

1人だけに町に割り当てられた4630万円全額を

誤って送金したことで

「返して」と町は言ったが当の本人は

「もう使った」と返事をしたことで大騒動になったが

結果的に「使ってなかった」ことがわかったので

町はなんとか8割方(4299万円)を取り戻したが

町長以下の関係者が処分され

振り込まれた側のほうは、

一部を別の口座に振り替えたことで

電子計算機使用詐欺容疑で逮捕されるという

わけのわからない結末になってしまっていた。

きのうの東京新聞社会面より

振り込まれた側の無職田口翔被告(24歳)は

4630万円をあちこちの口座に移し替えたために

3度も逮捕、起訴されて

おとといの27日には4度目になる

最後の残りの340万円の口座移動に関わる「追起訴」があり

これで全額分の起訴が全て終わったことで

山口地方裁判所は保釈を認めたことを

小さく記事で載っていた。

保釈保証金は250万円。桁違いの数字だが

被告人が自分で用意するには高額であろう。

だが弁護人は

「身柄の受け入れ先の準備が整え次第、

 保釈の手続きをすすめる。」だそうだ。

この事件では誰もが

「他の町民のことを考えてるのか!とっとと返せ!」よりも

「もしも自分のもとに誤給付されたら…」と

ありえない妄想をしてしまった人のほうが多かったと思う。

4000万円ものお金である。

仕方ないことかもしれないが、

いまでは第7波が起きても行動自粛制限をしないようだから

もはや給付金そのものが「まぼろし」の存在になっている。

しかし、今の政府や自治体はデジタルに弱いから

ひょっとしたらまた同じことが、となってもおかしくない。

人としてのモラルや行政面のミスよりも

お金の持つ「魔力」にみんなが振り回されてしまった

この騒動、被告人はいま「後悔」でいっぱいか、

それともアベを射殺した山上容疑者のように

「怒り」と「恨み」が先に立ってるか。

それがいま一番に知りたい。そう感じた。

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