「東海第二原発再稼働工事をやめよ!日本原電本店前行動」の追記

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3月7日の東電前と日本原電本社前行動で

さまざまなメッセージをいただいたので

記録として残しておきたい。

まずは東電福島原発訴訟団共同代表の

武藤類子さんから。

 

長い年月、毎月、東電前で行動を起こしてくださっている皆さまに、

心から感謝いたします。今、それぞれの胸の中で、

原発事故はどのように感じられているのでしょうか。

私は最近、この9年間に失ったものへの懐かしさに、

胸が苦しくなります。

癒されるもののない傷は、更に被害者を追い詰めて行きます。

 

福島県で昨年

震災関連自殺と認定された人は12人、今までに115人になります。

福島は3月に行われる(予定)オリンピック聖火リレー

最大の話題となり、それを利用して事故がもたらした

様々な問題や困難を、強引に片付けようとしたり、

上手に隠したりしています。

今まで帰宅困難だった区域も、

部分的に避難解除し人を帰し、

不通となっていた常磐線

帰宅困難区域を含めて、全線開通させます。

聖火リレーが出発するJビレッジには、

既に全国から大人も子どもも集まりサッカーに興じています。

このオリンピックは「復興五輪」と呼ばれますが、

被害者にとっての復興などいったいどこにあるのでしょうか。

 

また、このオリンピックは

「汚染水はアンダーコントロールされている」という

アベ首相の嘘から始まりました。

原発サイト内のタンクに貯められた

ALPS処理汚染水は120万トンを超えました。

経産省の汚染水に関する小委員会は、

それを海洋や蒸気放出する提案を、

漁業者や県民の反対の声を聞くことなく、

地元町民のためにと、強引に取りまとめました。

 

昨年始まった原発サイト内の排気筒解体工事は、

トラブルが続き、完全に遠隔操作で行うはずの工事でしたが

ゴンドラで人が登り、外側からグラインダーで切るなど

結局人が登る事態が何度も起きています。

 

昨年9月に東京地方裁判所が下した東電旧経営陣の、

原発事故の責任を問う刑事裁判の判決は

信じられないことに被告人全員が「無罪」でした。

この判決は、福島県民をはじめ多くの被害者にとっては

おおよそ納得のできないものであり、

更なる苦悩と失望を与えました。

検察官役の指定弁護士は

原子力行政に忖度した判決」とコメントしました。

37回に渡って行われた公判で明らかにされた、

多くの証拠や証言をほとんど反映せずに、

東電に有利な証拠ばかりを拾った判決文でした。

裁判官は間違った判断をしました。

あれだけの証言や証拠がありながら、

「これでも罪は問えないのか」と悔しく思います。

今後裁判は、控訴審に移ります。

裁判所には、他の権力から完全に独立した正義の砦で

あって欲しいと望み続け、

私たちの尊厳を取り戻すために

控訴審を闘って行きたいと思います。

東京電力(東電)は、ADRの和解案を多数拒否し、

福島地裁が出した和解案まで拒否しました。

原発事故の被害者が何を失ったのかを、

本当に分かろうとしているのでしょか。

いったい誰のせいで、

私たち被害者の苦しみはあるのでしょうか。

東電は原発事故の責任をしっかりと自覚し、

日本原電の債務保証などゆめゆめ考えることなく、

被害者への完全な賠償と

原子力からの即時撤退を強く望みます。

 

東電本店前抗議行動の皆さま、どうか健康に気をつけて、

ゆるぎない闘いを続けてください。

私も福島の地で、ともに頑張っていきたいと思います。

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(山下俊一は4日の法廷で「不安によるパニックを回避するために

 ニコニコ発言をした」と証言し、オフサイトセンターでの見解については

 意見を聞かれたのでそのように言ったと思うと

 自分の確証に基づいた発言ではないと弁解していた。)

もうひとつ、

生では聴けなかった

(新)雨に立つ人・脱被爆デモの歌の歌詞を。

 

あれからどれくらい 泣いていたでしょう

幾重もの壁に 立ち塞がれ

戻れない故郷 突き刺さる言葉

信じていたものが 崩れていく

 

もう何度ダメだと 思ったでしょう

あの子の寝顔に 詫びながら

忘れられる痛み 心無い嘘

凍て付く心が 折れていく

 

どうにかここまで来れたのは

一人じゃないと聞いたから

おずおずと差し出した 手を取って

あなたは微笑んだ

 

一人では弱い ほんとは今も怖い

だから肩を寄せて ここに立つ

声と声を合わせて 降りしきる雨に

打たれて しおれぬ 花のように

 

居並ぶ者たちは 鉄の目をして

捨てゼリフ残し 背を向ける

残されたものは 濡れそぼち

歯ぎしり 涙し 立ち尽くす

 

どうにかここまで来れたのは

仲間がいると聞いたから

おずおずと差し出した 手を取って

あなたは微笑んだ

 

一人では弱い ほんとは今も怖い

だから肩を寄せて ここに立つ

声と声を合わせて 降りしきる雨に

打たれて しおれぬ 花のように

 

繋がれ 祈り 羽ばたけ いのち

今は 土砂降りの 雨に 打たれても

 

子供たちに光を この地に正義を

求めて わたしも ここに立つ

一人では弱い だから肩を寄せて

声と声を合わせ 歩き始めよう

 

とても素晴らしい歌だと思った。

これが私の感想。

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