東海第二原発運転差し止め訴訟 原告勝訴!

嬉しいニュースが飛び込んできた。

茨城県東海村にある日本原子力発電(原電)の

 東海第二原発東日本大震災で被災し停止中=を巡り、

 周辺住民らが運転の差し止めを求めた訴訟の判決で、

 水戸地裁(前田英子裁判長)は18日、

 住民側の訴えを認めて、運転を禁じた。

 東京電力福島第一原発事故から10年、

 首都圏に唯一立地し、

 運転期間が40年を超えている原発の運転を、司法は認めなかった。」

【速報】東海第二原発の運転禁じる 水戸地裁が住民側の訴え認める:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

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(きのうの東京新聞一面、解説では今回の判決から

 再稼働は実効性なき空論と日本原子力発電の姿勢を批判した。)

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2017年夏、茨城県知事選が近づいた頃に

東海第二原発前の直接行動に参加した。

近くの公園で集会があった後で

原発前でみんなが手をつないで

「包囲する」。

なかなか思うように広がらなくて

手をつなぐまで時間がかかったが

それでも再稼働反対の意思表示が出来たのは

大きかったと思う。

あの時当時の現職は

「多選批判」を受けて敗れたが

これまでの姿勢を変えて

「再稼働は住民の同意を得るべき」と主張した。

結果としては自民公明が推薦した新人候補が勝ったが

選挙の結果を重く受けて

積極的な再稼働への姿勢をとらなくなった。

しかも立地する東海村の周辺市町村が

全ての住民を避難させる計画を立てるのは

困難だという声も出てきた。

原発事故避難計画 立ちすくむ100万人 茨城・東海第2 – 日本共産党 茨城県委員会 (ibjcp.gr.jp)

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(あの直接行動の時は福島からも怒りの声が寄せられた。)

そこへ裁判の原告側勝訴は大きい。

もちろん被告(日本原子力発電)側は即日控訴したが、

これからも40年以上経った

原発の再稼働を認めない声は

どんどん上がっていくことは間違いないだろう。

日本原電「到底承服できない」と控訴の方針 東海第2原発の運転禁じる判決 :東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

しかしその一方で四国電力伊方原発3号機については

同日、広島高裁は同社からの異議審で

一転運転差し止めを命じた仮処分決定を覆し

再稼働を容認する決定を下した。

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こちらは住民側が指摘した

敷地2㎞以内に活断層がない、また阿蘇山噴火による危険性が

「具体的に高いとは認められない」とする一方で

「裁判所は専門的な知見がないからわからない」という

支離滅裂な内容だったと同じ東京新聞の2面で伝えている。

しかしこれからも

苦しい立場であっても住民たちの怒りの声は止まらない。

 

「福島の悲しみを風化させるな!」

 

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