7月26日、個人的にとった3連休で
用事のために外出したら
町内会の看板にこれがあった。
夏休みにやっている恒例のラジオ体操が
「まん延防止等重点措置」の延長(千葉県)のために
中止になったという知らせ。
子どもたちが気の毒だ。
とはいっても朝はやく起きて
スタンプもらいに眠い目をこすりながら
ラジオ体操に参加させられていることを考えれば
気の毒ということはないといえばそれまでだが、
その用事が済んで
ある公営のテニスコートを見たら
マスクなしでプレイを楽しむ大人たちの姿を見た。
自粛要請とは何なのか。
もはや感染者の数なんて問題にならないといった
雰囲気だ。
もっとも外出しているこっちは
マスク着用のままだ。
もう訳が分からない。
オリンピックに関係なく仕事がなく困窮している人への
東京都で行われた食料配布会は400人もの列が。
住まい失った人へのコロナワクチン接種も進んでいない。
世間がオリンピックばかりに目を向けてばかりいると
肝心なことがなかったことにされてしまうから
恐ろしいものだ。
生活困窮者「東京五輪は遠い世界」 食料支援に長い列 東京・豊島<ルポ コロナ禍のオリンピック>:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
そしてスガ首相は日本代表の金メダル1号となった
柔道の高藤直寿選手に祝福の電話をきのうしたそうだが
なんと抑揚のない原稿読みのような会話で
たった2分で終わらせたという報道。
これじゃ前任者のアベ以下だ。
オリンピックが無事に行われていることを確認しあったとか。
【東京五輪】菅首相が金メダル第1号選手に祝福電話も…「人気取り狙い」バレバレで逆効果|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
あ~あ、ずっとこんな
矛盾だらけの空気ばかり吸い続けるのかと思ったら
朗報が届いた。
午後5時前のNHKニュースで見た、
広島・原爆の「黒い雨」訴訟で
国は上告を断念したという速報。
これで原告側が求めていた
「爆心地から半径10㎞から離れていても
黒い雨を浴びたすべての人々に
被爆者手帳を」の願いがやっとかなうことになった。
もちろんオリンピック開幕でも支持率が上がらない
スガ内閣が8月6日を前に人気アップを考えた策であるだろうが
(きのうの東京新聞3面、総理は上告断念について談話を出して
具体的な動きはその後でやるらしい。)
これで長い闘いを強いられた原告の人々がやっと救われる。
いや、それだけではない。
同じ苦しみを負ってこの世を去った多くの被爆者たちも
声に出せなかった願いがやっとお上に届いたといっても良いだろう。
金メダルラッシュよりも嬉しいニュースだった。
黒い雨訴訟、首相が上告断念を表明「被爆者手帳を交付」:朝日新聞デジタル (asahi.com)