総選挙のどさくさに紛れて
とんでもない閣議決定があった。
あの広島原爆の日で
当時のスガ首相が挨拶文の読み飛ばしのところを
「再調査はしない」と
岸田内閣が決めてしまったのだ。
菅前首相の読み飛ばし のりが原因? 政府「お答えすることは困難」:朝日新聞デジタル (asahi.com)
実はこの件について地元・広島在住のジャーナリストが
この挨拶文を情報公開に基づき開示請求して
その原本を見たら、読み飛ばした箇所に
のりのついた痕跡が見当たらなかったというのだ。
【菅義偉】菅総理の挨拶文読み飛ばし「のり付着」の痕跡は無かった…政府広報と化すメディアの罪|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
さらに地元市民が開示請求をして
見てみても「のり付着の痕跡がない」と公表したのだ。
「のり付着の痕跡ない」 8・6式典首相あいさつ読み飛ばし 原本確認の市民ら指摘 (msn.com)
「金子(哲夫・広島県原水禁代表委員)さんは『何度も丹念に見たが、のりが誤って付着した跡はなかった』。本田(博利・愛媛大学元教授)さんは『読み飛ばしたところは、あいさつの中でも重要な部分だった。ミスを事務方に責任転嫁しようとしていたのであれば許せない』と話した。」
こちらの方は9月22日、
そして先のジャーナリストのほうは10月1日と2日に
「インファクト」の記事になった。
【総理の挨拶文】のり付着の痕跡は無かった(上) | InFact / インファクト
【総理の挨拶文】のり付着の痕跡は無かった(下) | InFact / インファクト
そこで国会でも追及しようと質問主意書が出されたが、
約2か月のタイムラグは
のりの痕跡を隠せる、というよりは
「消える」と政府側はそう考えていたのかもしれない。
しかし、岸田首相(総裁)は
「核兵器のない世界へ」という本も書いている。
もちろん自己保身のために
「核兵器を持っていない国が理想を語ることは大事だが、核兵器を持っている国を動かさないと、現実は1歩も変わらない」
「唯一の同盟国のアメリカが最大の核保有国なわけで、アメリカとの信頼関係のもとに『核兵器のない世界』を目指し『核兵器禁止条約』にできるだけ近づけていく努力をする。日本は理想を語るとともに、具体的な汗をかくことが大事だ」
ともっともらしいことを「報道ステーション」で語っていたが
先の首相が読み飛ばした部分は
「『(略)日本は非核三原則を堅持しつつ、核兵器のない世界の実現に向けて力を尽くします。』と世界に発信しました。我が国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要です。近年の国際的な安全保障環境は厳しく、核軍縮の進め方をめぐっては、各国の立場に隔たりがあります。」
という、日本の立場を明確にしなければならない
重要な文脈であるはずだ。
各国の立場の隔たりがあるならば
その間に立って粘り強くやっていくのが正道なのに
アメリカに「忖度」して中国に「対決」するようでは
真の核軍縮とはいえない。
まさに岸田文雄は平和外交を推し進めようとしない
「役立たず」ということだ。
それでもあなたは
「自民党」とその候補に投票しますか?
後悔しますよ。きっと!