大阪まで行ってきたことは
有意義だった。
購読している「新聞うずみ火」が
むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞の
大賞を受賞した。
写真前列左端の人。
ちょっと紹介が遅れたが
むのさんはどういう人だったのか。
あのウイキペディアで検索すると
最初にこれが出てくる。
「むのたけじ(本名:武野 武治、1915年1月2日 - 2016年8月21日)は、反戦・平和を訴え続けた日本のジャーナリスト。新聞『たいまつ』を創刊、農村、農業の進路、出稼ぎ問題、農民運動の在り方、地方文化やサークル活動について追求し、「自分の言葉に自分の全体重をかける」記事を書き続けた。」
実はむのさんは戦前は朝日新聞の記者だった。
日中戦争が激化すると戦意高揚を掲げる記事を書き続けたことから
戦後に転向した朝日にはとてもいられないということで
そこで「たいまつ」を創刊させて
一貫して反戦平和を訴える記事を書き続けてきた。
その活動が永六輔さんなど多くの文化人に共感されて
2016年8月に101歳で亡くなったあと、
このジャーナリズム精神を次の時代に残すべく
目線は常に、
多くの人々とたくさんの地域のために
頑張っている人と団体を応援すべく
この賞が立ち上げられたというわけだ。
(むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞の多数の応募を訴える
賛同人でさいたま新聞編集委員の佐藤達哉さん。当日は83人集まった。)
いまやあのポンコツ総理をまともに追及せず
番記者たちも「ヤラセ質問」をやって
それで給料をもらって満足しているジャーナリストもどきが多くなった。
だからこそむのさんのやってきた仕事を
全国津々浦々で行い続けている
「本物」を発掘して
それを共有化させることで
「真実の報道」の火を消さないようにしていこう、
というわけである。
武野大策さんは
「うずみ火と聞いて、『たいまつ』の後継者が
出来たと思いました。」
これは読者である私としても
本当に嬉しい。
文章が長くなるが
授賞に至る選考理由を書いて置こう。
「創刊して15年を迎える、
大阪・関西で発行しているB5版32ページの地域紙です。
ジャーナリストの故黒田清さんの
反戦・反差別の意志を受け継いで発行しているものです。
大阪市立十三市民病院のコロナ専門病院化などの
地域問題ばかりでなく、日本学術会議任命問題、
徴用工問題など、地域を越えた問題も独自の視点で
扱っています。
一面から数ページは2名いる社員がそのとき注目されていることを
取材して書いて、新聞の立場を明らかにしています。
この地域的土着性と政治的全国性を持ち、
2人の記者の専門的取材能力が卓越している事が
評価されました。
また、応募された地域紙の中で、
内容も、分量もずば抜けて多いことも特筆されます。」
その記者の一人、
代表の矢野宏さんは
「これは長年続けてきたことに対する
ご褒美だと思います。
黒田さんは言いました。
いい新聞にはいい読者がついてくる。
うずみ火はいい読者が支えてくれたと思います。」
ほんとうに、おめでとうございます!
「第3回むのたけじ賞」受賞式で大賞に新聞うずみ火 「努力賞であり、激励の賞」矢野あいさつ (uzumibinews.com)
「むのたけじ賞」作品応募の集い 講演やシンポも 10日大阪で /兵庫 | 毎日新聞 (mainichi.jp)