ゴジラが和歌山上陸ってなぜ?

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大阪から月イチで購読している
新聞うずみ火のなかに
ゴジラ和歌山上陸!」と書かれた
チラシがあった。
じっくり見てみたら、
8月25日に和歌山市民会館小ホールで
ゴジラの第一作デジタルマスター版の上映と(11時と16時の二回)
同作に出演した宝田明さんの
講演(14時)をやるとの告知。
そしてロビー展示で
伊藤宏さん所蔵の
ゴジラコレクションのフィギュアを
公開すると。
思わずニヤリとした。
伊藤さんは和歌山信愛女子短大の
教授をやる傍らで
うずみ火編集のお手伝いや
ゴジラ憲法」の連載コラムを
執筆している。
大学では社会学とジャーナリズム論の講義を受けもっているそうだが、
憲法に関心をもっていない人も、
ゴジラの話をするとみんな話を聞いてくれる。」
と春の花見のときにも
そう話してくれたのを思い出した。
連載を読んで見てもゴジラの誕生やその大暴れ、
他の怪獣との対決、さらにこの大怪獣の駆除に
向かい合う人々の苦悩を通じて、
1954年を中心とした戦後と
いう時代と憲法そして
米国と当事のソ連による冷戦
さらに核兵器(水爆実験によって生まれたことから)などに
翻弄されながら復興と経済成長へと歩む日本の歴史を考察するという、
従来のジャーナリズム論とは違った
挑戦的な内容だが、
決してお堅い学問ではない。
今月8月号も宝田明さんが
ゴジラ第一作がアメリカで公開された時に
(新たにアメリカで撮影・再編集された『怪獣王ゴジラ』)、
その内容が被爆国からのメッセージが
すっかり消えていたことへの
怒りと哀しみを覚えた話が
綴られていた。
その一方で第26作の
シン・ゴジラ」には
第一作とは全く違う主題が
あったと伊藤さんが
論文で指摘している。
その冊子をもらったのは
先に書いた花見の時だった。
しかし忙しいのを理由に
読んだのは先月のこと。
その中には改憲にまつわる
現状とからくりを見つけることが
できたのだった。(つづく)
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