きのうのブログに書いた通り
ウーバーイーツの特集。
出演した日本代表の武藤友木子氏は
アクセンチュアを経て
起業(プロトレード)をした後
これを9か月で楽天に売却して(2000年のこと)
自身も楽天に重要な管理職として移籍している。
さらにGoogleの新規事業開発の日本代表(2017年)を経て
ウーバーイーツに引き抜かれた
「IT系・根性主義」の経営者だが、
まぁこれはどうでもいいこと。
ウーバーは巨大クラウドによって
全てが動いているのだから
それを理解できる人材であれば誰でもいいのだ。
写真は「コロナ禍がなければ配達員にはならなかった」と語る
ナナさん。副業として上野から秋葉原まで4件の配達をやって
稼ぎは1372円。初めてだが専用の配車アプリをつかって
混乱なく終わった。こんな風だったら
ウーバーで働くことも悪くはないというわけ。
こちらは「事業配達パートナー」という肩書のついた
清水優さん(41歳)がなぜ配達が多い月70万円も稼げたのかと
いうツボのひとつ。
アプリから出てくる注文多発エリアで配達すると
「ピーク料金」で報酬がアップする。
また、
「月曜から4日間で80回配達すると
1万1070円のボーナス(が出る)
これは大きい。」(清水さん)
つまりきめ細かい「オプション」という
追加手当に等しい制度を入れて
あとは「クエストを選択」するのは
あなたたち配達員の自由ですよと。
だから労働者ではなく
個人事業主でなければならないのだ。
働く全員にボーナスを約束したら
人件費が膨大になる恐れがあるからだ。
前述のナナさんも
自由な時間に働けることが
ウーバーイーツを選んだ理由だと。
金の問題ではないのだと。
(客が選択できるチップの制度もある。)
こちらはSNSでもしばし出てくる
「ウーバー地蔵」の件。とにかく配達依頼がくるまで
よくオーダーが来るエリアでずっと待ち続けることを指す。
でも来なければ、石の地蔵さんと同じになるわけで。
コロナ禍で失業者が増えて
配達員同士の過当競争が増えるから
月収が増えないのは当然のことで
決して「個人事業主」の自己責任ではないの。
これは恒例の「編集後記」のなかの一つだが
ホストの村上龍さんは
配達手数料が35%も加盟店から取るのは高すぎて
暴利をむさぼるとの声はないのかと武藤代表に問いただしたが、
そんなに利幅は高くないと回答。
一杯のコーヒーでも配達するから時には利益でワリを食うこともあり
最終的には加盟店が得してウーバーもそのメリットを活用して
加盟店や配達エリアを増やせることが出来るのだと。
(2018年創業時は東京・神奈川・大阪だったが
今では32都道府県に拡大)
しかし、労働組合が出来たことにはまったく触れず
事故トラブルなどには見舞金制度を創設(昨年10月)したが
包括的な補償については「今後検討をすすめる」と答えたのみで
ウーバーが一方的にルールを決めたことに
ただ働かされている「矛盾」に突っ込もうとしないで
「だから不安定で悪さをする人もいるし
だから自由ともいえる」というのは
私はどうかと思う。
いまのニッポンは経済と社会の環境がコロナの大混乱で
それがウーバーイーツを跳梁跋扈させる
最大の要因になっているのだ。
武藤代表が番組で言ってた
「新しい働き方が増えるのはうれしい
『やった』と思う」のは
とんでもない妄想だ。
もしもコロナ禍がワクチン効果で春にでも
終息したならば、
ウーバーの配達員たちは
とんでもない修羅場が待ち受けているだろうし、
すぐにここから逃げられる人はいいだろうが、
ダメならさらなるトラブルが起こりかねない。
最後に「配達パートナー」の肩書のついた
佐藤怜さんのことを。
なんと無一文からウーバーで日銭を稼いで
原付バイクで日本一周を目指しているのだ。
昨年夏に佐多岬を出発し取材した時は大阪。
たこ焼き屋さんによって昼飯、
そのあとこの店の配達依頼を待って
来たら配達。みごとにひと稼ぎ!
最後に村上さんは問うた。
「自由は欲しいか」
当然、欲しい。
しかしこれも付け加えたい。
「ウーバーイーツに支配される
自由なら絶対イヤだ!」
でも佐藤さんのような旅なら
やってみたいなぁ。
(すいません、アクアマリンのことは
また明日以降で。)
2021年1月14日 放送 ウーバーイーツ 日本代表 武藤 友木子 (むとう ゆきこ)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)
トラブル目撃情報でも可…ウーバーイーツが「お客様相談室」を新設した狙いを聞いた (fnn.jp)
女子高生がウーバーイーツの配達用バッグを! - shiraike’s blog (hatenablog.com)