再び九州で大水害が(熊本県南部)

ここ何年か

九州地方では集中豪雨による

水害による大きな被害が相次いでいるが、

4日から5日早朝にかけて

熊本県南部と鹿児島県・宮崎県に巨大な豪雨が襲い

特に人吉市周辺では特養ホームが

浸水などによって14名が心肺停止になったとの

ニュースが大きく伝えられた。

f:id:shiraike:20200705171524j:plain

()

私は20年以上も前に

この辺りを2度も旅したことがあるが

最初は熊本駅に着いた時点で

そこから先に鉄道が運転見合わせになり

行きはタクシー、帰りは高速バスで

人吉を往復した記憶がある。

2度目は通過して鹿児島方面へ

向かったのだが、

天気はそれほど良くなく

球磨川は濁った水が漂っていたのを

肥薩線の車窓越しに眺めていた記憶がある。

いずれも季節は夏だった。

 

山あいの地形だが、

上流から下流までがそれほど落差がない

川の景色はまさに風光明媚で

観光客も多いこの地域は

雨に対してそんなに

パニックを起こさない人々の平穏な空気が

あったような記憶がある。

しかし、今回の短時間で

大量の雨水が襲ってきたのには

地元の住民は驚き慌てたことだろうと思う。

避難しようにも平坦な道は少ないし、

高齢の人は避難所に向かうには

決断にためらうことが多かったと思う。

ましてコロナ禍が収まっていない。

避難所の写真を新聞で見たが

2mの距離を保ったうえで

つい立てを付けて接触感染予防に努めていたようだ。

しかし、長期間にわたる避難状態は

コロナだけでなくあらゆる病原菌に感染しやすい。

清潔さを保てる支援がほしい。

人吉から湯前まで延びる第3セクター

くま川鉄道も大きな被害を受けて

運転再開にはかなりの時間がかかりそうだ。

力になりたい。

また地元Jリーグロアッソ熊本

人吉のユースチームが土砂を運び出す

手伝いをしている記事も見たが

素手でやるのは危険ですよ。

足元も運動靴では危ない。

余計なことだと思うけど

怪我や病気になったら元も子もない。

周囲の大人たちも

十分注意してあげてください。

 

そしてもう一つ、

川辺川ダムが「それみろ、中止なんて間違いなんだ」と

いってる皆さん。

それは古い考え方ですよ。

豪雨の影響が山沿いだけではなく

市街地(今回は人吉市だが)などに集中することが

多くなってきた。

そうなると、そこからはるか上流域に

巨大ダムをつくっても

ハズレになることが多くなるし、

また満杯になったダムの水を放流するにも

下流のほうに通報して避難体制を整えるのは

いかに難しいかということは

昨年の西日本(中国・四国)の水害で

わかっているはず。

台風(15・19号)だってそうだった。

サンデーモーニング寺島実郎さんが

 ピント外れのコメントをしていた。

 八ッ場ダムが空っぽだったからうまくいっただけのことなのに。)

これからの治水は

古くなった堤防を新しくして

流域の排水路をきちんと整備しなおして

豪雨が襲ってきても

水の逃げ道を多くすることが大事なのである。

しかし熊本のような地方部では

それさえも国の支援が得られないから

大変だろうと思うが

巨大な開発工事では

水の被害は防げない。

これだけは言っておく。

 

ところで都知事選は

小池百合子さんが再選されましたね。

都民の皆さんは

災害対策をもう一度チェックされたほうが良いですよ。

大半が自己責任でやってくださいということに

なっていますから。

 

www.tokyo-np.co.jp

www.tokyo-np.co.jp

www.asahi.com

www.asahi.com

www.bousai.metro.tokyo.lg.jp