2020年沖縄の旅(2)

(承前)

大雨が降り続く中、名護市辺野古から

路線バスで名護城入口へ。

そこから本部港へ行く便に乗り換えて

安和の「セメント工場前」バス停へ。

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ここから辺野古埋め立てに使われる土砂が

桟橋に運ばれて、

東シナ海から太平洋へと渡って

現場に運ばれている。

この日はいなかったが

ここでも抗議活動が行われているのだ。

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雨なのにダンプカーは

桟橋のほうに入ってくる。

そして桟橋から出てくるとセメント工場に戻り

そこからまた別の場所へと向かい

また工場に戻ってくる。

セメントの運搬車と併せて

慌ただしく走り抜けてくる。

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その車の一部からは

カバーが掛けてあるにもかかわらず

水にぬれた土砂が

下に流れているのも見た。

激しい雨が降り続いている、

それでも止まらない。

まさに涙雨、号泣の雨が止まらない。

道路沿いには抗議の

横断幕がたくさん掲げられていた。

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作業員からコロナウイルスの感染者が出たという理由で

一時中止していた埋め立て工事は

沖縄県議会議員選挙終了後に再開された。

県民の民意が再び無視されたのだ。

しかし反対の訴えは止まらない。

この誰もいない場所からも

その声が大きく聞こえてくる。

そんな思いがした。

「米軍基地よりもコロナ対策に税金使え!」

「私たちはデニー知事を支持する!」

「許さん!安倍政権!」

「ふるさとの土は平和のために使いたい!」

「土砂の流出はコロナの感染リスクを高めるぞ!」

帰りのバスを雨宿りをしながら待つまでに

私は多くの叫び声を聴いたような気持ちだった。

初日の予定はここで終わり。

再びバスを乗り継いで那覇の宿へ。

雨に濡れて風邪をひきそうになり

熱いシャワーを何度も浴びて

やっと体調をもとに戻した。

着ていたものは全部コインランドリーで洗濯する。

(つづく)

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