「密だ!」
6月22日、朝7時30分羽田発の
ANA463便はほぼ満員状態。
全員がマスクをつけて
事前にアルコール消毒と
少々窮屈ながらも
県境を越えた移動解除で
開放的な気分にも
包まれていた感じだった。
那覇空港到着は10時30分すぎ。
この後に備えて
空港食堂で「人参しりしりー定食」を食べる。
610円。安くてうまい。
この日の目的は
反基地運動の現場を
訪ねることだった。
空港から名護行き高速バスで
世富慶まで行き
(バス停近くにあった名護警察署。山城博治さんが長期間拘留された。)
そこから名護東線那覇行きに
乗り換えて
第2ゲート前で下車。
そこからキャンプシュワブの正門前まで歩く。
すると、いままでなかったものが
見えてきた。
基地を囲むフェンス下には
花壇があった。
そこには「大成・五洋・国場JV」と貼り付けが。
埋めたて工事の業者が
座り込みの拡大を止めるために
仕掛けたのだ。
正門前は高いバリケードが
そびえ立ち、
民間の警備員が一子乱れぬ隊列で
並んでいた。
雨のなかで大変過ぎる苦労と
理不尽がそこにある。
それでも対面のテント小屋は
わずかながら人が集い
スピーカーから
埋めたて中止の訴えを叫び続けている。
しかし雨が激しくなり、
ここを離れてもうひとつの
目的地に移動することを決めた。
名護市の琉球セメントが利用する桟橋である。(つづく)
(東京新聞6月30日朝刊特報面より。)
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