ついに完成 映画「おかあさんの被爆ピアノ」

5月上旬に

広島市でピアノ工房を営む

矢川光則さんから便りが届いた。

多くの寄付や支援によって

制作が進められていた

被爆ピアノをテーマにした

映画が完成したのだ。

f:id:shiraike:20200413074223j:plain

「おかあさんの被爆ピアノ」

矢川さんの役を佐野史郎さんが演じ、

AKB48の武藤十夢が演じる東京の女子大生が

母(森口瑤子)が被爆ピアノの一台を寄贈したのを知り

そのコンサートに行き、矢川さんに会ったことから

広島や祖母のことに関心をもつようになり

自らのルーツ探しをしていくという

ストーリーだ。

f:id:shiraike:20170813140048j:plain

私が被爆ピアノと出会ったのは

2017年の8月13日。

映画「ひろしま」の上映と

このピアノの演奏会が市民会館で行われた。

矢川さんが挨拶をして、地元の演奏家によって

奏でられたピアノは

美しさの中に、何か時代の思いを残したいと

するものを感じさせた。

f:id:shiraike:20170813135731j:plain

終了した後、主催者側から

ピアノを近くで見ていただいて

少しだけですが触れたり弾いてもいいですよとの

アナウンスがあったので

舞台に上がり写真を撮った。

ほんとうに調律だけでなく

さまざまな手入れが施されていて

矢川さんが被爆という悲惨な歴史の生き証人として

このピアノを残し続けたいという

熱意を感じた。

f:id:shiraike:20170813135656j:plain

「70年経って被爆体験者は段々いなくなっていて、

 あと10年したら殆どいなくなる。

 けれど、被爆ピアノは、その音色でずっと原爆のことを

 伝えていくことができる。」(写真のチラシより矢川さん)

また、脚本・監督の五島利弘さんは11年前に被爆ピアノの

ドキュメンタリー番組をつくったことで

戦争の記憶をかたりつぐことができる作品を

改めて映画にしたいと思ったという。

 

上映は15日から

広島市八丁座で先行公開。

この後に東京などで公開予定だ。

非常事態宣言が徐々に解除されて

ミニシアターでの公開が

可能になってきた。

絶対に見たい一本だ。

www.asahi.com

hibakupiano.com