木村花選手の訃報について

悲しいなあ。と同時に

訃報というニュースで

これだけ素晴らしい選手が

女子プロレス界にいたということを

初めて知ったことが

一番悔やまれる。

スターダム所属だった

木村花選手のこと(先月22日)。

 

私が子どもの頃は

日曜日の午後に

日本女子プロレスの中継があり

そこで、主力の選手や

だれが悪役なのかがわかった。

ダンプ松本などが

いまだ現役でやってる存在もいれば

北斗晶のように

引退後もタレント活動をしている

元選手も

もとは全日本からだった。

ビューティーペア(ジャッキー佐藤マキ上田)も

いまは別の世界に逝ってしまった。

 

やがて女子の団体も

一つだったのが複数に分かれて

そこからキューティー鈴木などの

新しい流れも出来たが

次第にプロレス中継が

地上波のテレビでやらなくなった。

彼女ばかりでなく

アジャコングを知ったのも

バラエティ番組がきっかけだった。

それこそプロレスの最前線を知りたければ

自分でチケットを買ってというふうに

なってしまった。

CS放送が始まって

こっちのほうに中継が移るようになり

プロレスがテレビの世界から

だんだん追いやられていってしまった。

 

木村花選手は

お母さんも元選手で

さいころからリングサイトで

応援してきた

プロレスの申し子だったという。

18歳でこの世界に入り

別の団体を経て

スターダムに移籍して

自らヒールの道を歩んだ。

テラスハウス」の出演も

より多くの人たちに

女子プロレスに関心を持ってもらいたいと

いうことらしい。

それが自分の言動で

誹謗中傷の嵐にさらされてしまったのだから、

自分のみならず

所属している団体のことまで

大きな影響を受けかねないと

思って、自分自身を

追い詰めてしまったのではないのか。

とても悲しいことではないか。

 

SNSの現状のことばかり

問題にされているが、

プロレスが、

スポーツとして、

アスリートが集う場として

本当に私たちが知っているのかという

認知の問題も、

木村花という

優れた逸材(直接見てないが)を

自殺へと追い込んだことを

もっと考えてほしい。

そうでなくても

あの非常事態宣言が出てから

プロレスの試合も

野球やサッカーと同じ、

やりたくても出来なくなった。

会場が

「3密」だからという理由で。

もしも

コロナウイルスの感染拡大が

なかったら

彼女は人生で最大の崖っぷちに立たされても

死の道を選ばなかったと思う。

 

合掌

 

www.nikkansports.com

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