コロナウイルス感染拡大のもとでの災害避難対策の「課題」

13日の強風と豪雨について

14日のブログで書いたが、

16日の東京新聞こちら特報部」では、

千葉・南房総市鴨川市の現況から

改めて未知の感染症が拡大する中での

災害避難の対策の難しさを

取り上げていた。

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「怖かったけど車がないから家でじっとしているしかなかった。」

「気になったけどマスクはない。

 分散させて避難させる意味でも、

 避難所として活用できる施設を増やしてほしい。」

南房総市山名地区の吉田紀子さん(62歳)の場合。

市は7つの避難所を開設したが

吉田さん家の近くでも約3km離れていた。

そこから2kmはなれた地区に住む住民も

「屋根が吹き飛ばされない限り避難は考えていない。」

13日の避難勧告では

結局、避難所までの距離と

コロナ感染を警戒して

みんな避難をしなかったということだ。

 

南房総市では感染者が1人出たこともあり

マスク・消毒液などの対応に追われ、

備えとしての課題を残した。

「台風シーズンに向け

 避難所開設キットを見直す。

 分散避難のため、

 安全な場所にある親戚の家を

 避難先に検討してもらうよう

 呼び掛けている。」

 (南房総市消防防災課・川名真久副主査)

鴨川市も同じだったと。

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これまでのやり方で避難所を開設すると、

衛生面で一つ間違えれば

ノロウイルスなどの伝染を招くこともあり

さらにコロナウイルスの対策を施さないと

避難所すべてが「クラスター」になる可能性が高い。

 

北海道の標茶町では

3月に避難勧告を出したときに

避難所の床にテープを貼って

1人あたり2m四方のスペースを区切った。

しかし、国の通知通りの対策を

すべて避難の状態でやろうとすると

1.多くの場所の確保が難しい。

2.発熱者の発見と隔離が難しい。

3.避難者を全て収容させるのが難しい。

といった壁があると

自治体関係者からの声が上がっている。

そこで、町内会や消防団などを一つの単位にして

「共助」が普段からできるしくみが

必要であること。

さらに、建物の構造や家の場所を確認した上で

安全なことが確認できれば

「在宅避難」を基本として考えるべきであり、

そのための訓練を家族でやったほうがいい。

(防災システム所長・山村武彦氏のコメントより)

自宅以外に親戚・知人宅も検討したほうがいいと。

 

私は以前から防災ボランティアリーダー絡みで

避難について様々な方法があることを

教わったが、

やはり基本に立ち返って

「備え」を考えたほうが

コロナ対策としてもっとも活かせるということ

なのかもしれない。

そして大切なことは

マスクと消毒液の常備を忘れない。

これがもっとも重要だろう。

忘れないように。

shiraike.hatenablog.com

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