コロナウイルス禍で避難所をどこまで変えられるか?

6月4日の千葉日報の一面で、

千葉県が

新型コロナウイルスが収束しない状況での

自然災害発生に対応した避難所運営の手引を

初めて作成し、

市町村に通知したことを伝えた。

また三面の地域総合版は

市町村レベルで独自に

感染予防対策に配慮した

避難所対応を始めていることを

詳しく記事にしている。

例えば市川市

感染者とそうでない人との

避難所の分離をする方針を出した。

受付時には

検温や問診を行う体制を整える。

流山市では

予算の予備費をねん出して

テント600張を購入する方針。

飛沫防止と「3密」回避に役立てる。

また我孫子市

間仕切りテント620張の購入のために

費用1700万円を

一般会計補正予算案に盛り込んだそうだ。

この間仕切りテントは

屋根はないが

パーティションのように

側面を覆い、2人用で

車椅子でも入れるそうだ。

さらに千葉市では

独自の策定で、在宅避難や

親族・知人宅への避難を優先することを

示した。

また、避難所運営では

一人あたりのスペースを

2㎡から4㎡にして、

学校では体育館だけでなく

教室も活用して拡大させるとしたのだ。

 

さて県の手引きに

話を戻すが、

やはり避難所に到着した時に

検温や体調の聞き取りを行う。

感染者への濃厚接触で健康観察を受けている人は

熱やせきをしている人を優先して

専用のスペースに隔離させるようにする。

座った状態の口元以上の高さの

仕切りの設置が望ましいと明記すると同時に

テント設置も例示したが

熱中症の注意も必要だと。

間隔は家族ごとに2㎡。

距離徹底へ床にテープを貼って表示する。

非常食を提供する時間もずらして

対面もさけるようにする。(ホテルでの隔離と同じ)

そして日ごろの備えに

マスク・アルコール消毒液・除菌シート

ハンドソープ・使い捨ての手袋

ガウン・ゴーグル類も加えるように

書かれているとのことだ。

 

私の住む自治体も

おそらく県の手引をたたき台にして

新たな避難所運営の策定を進めるようだが

そうなると

災害ボランティアセンターのあり方も

大きく変わっていくことになるかもしれない。

それにしても

日本は自然災害の時の避難では

プライバシーの保護がなっていないと

指摘されているが

これにコロナウイルス対策を加えると

また家族単位での避難に

大きな変化をもたらすことは必至だ。

そして在宅避難のときには

自治体や社協との情報での連携が

うまく出来るかどうかも

これからの検討課題だ。

 

まさにゼロからのやり直しを

覚悟しなければいけないのだ。

そして、

ハザードマップを忘れずに。

急な水害対策には不可欠だから。

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