コロナ緊急対策で「障がい者」が切り捨てられるのか

千葉・南房総市鴨川市の例から

コロナ感染拡大時の自然災害からの

避難対策の問題を大きく取り上げた

16日の東京新聞の特報面では

障がい者団体が

ヘルパー派遣を継続させるように

緊急の要望書を政府に送ったとの記事もあった。

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「私たちが生活していく上で、ヘルパーの介助は不可欠。

 ただ風邪の症状や発熱だけで派遣が中止になると

 生きていけなくなる。」

障害者の生活保障を要求する連絡会議(障害連)の

太田修平さんのコメントだ。(Twitterでも発信)

ヘルパーの健康と安全に留意しながらも一方的に

中止しないでほしいと要望すると同時に

感染して入院した場合に、

言語障害と不随意運動に考慮して

コミュニケーションに配慮してほしいと訴えた。

感染拡大が止まらない中で

医療関係者が多忙と疲弊によって

障がいをもつ人のこまかい意思表示が

受け入れられないことで

不安を感じることが予想されるからだ。

要するに「ほったらかし」ということ。

 

また別の団体の関係者からも

コロナ肺炎の治療で

人工呼吸器を使う事態が増えた時に、

障がい者達からそれを取り上げて

治療が必要とする患者に回すような

「命の選択」が起こるのではないかと

危惧する声が上がっている。

 

「日本でももうすぐ浮上してくる議論だろう。

 忘れられた歴史は繰り返すというが、

 私たちは歴史に学び、

 それが『自滅の論理』であることに

 気が付かないといけない。」

(日本障害者協議会の藤井克徳代表のコメント)

先の大戦ではナチス・ドイツでは

本当にそのようなことが平然と行われていたり

日本でも兵役ができない障がい者

苦しい立場に追い込まれた例もあった。

そしていまでも

津久井やまゆり園の事件で

植松聖死刑囚が何度も言っていた

「すべての障害者を否定しているわけではない。

 意思疎通のできない重度の知的障害者、寝たきりに近い重複障害者

 を養うことは莫大(ばくだい)なお金と時間が奪われる。」

それを政府が認める事態が

本当にくるかもしれないのだ。

感染拡大が止まらない限りは。

 

都知事や首相が何度も

命を救うためのメッセージを送っても

空虚な言葉に聞こえるのは

この社会的弱者の声を

受けとめた上で

ものを言ってるのかということに

あると思う。

障害連の要望を無視

目に見える実行に変えるための

策をしっかりとやってもらいたい。

私を含めた健常者にとっても

これは他人事ではないのだ。

 

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