家族の入院・手術と「超・リハビリ」と

うちの家長(70代後半)が

出かけている最中に救急搬送された。

動脈硬化による頸動脈狭窄で

脳梗塞を起こしたということで

緊急手術。成功して意識を取り戻したが

今後どうなるか分からない状況だ。

そんな時にこのドキュメンタリーを見たのを

思い出した。

9月9日深夜にやっていた

NHK総合「ノーナレ」

「超・リハビリ」だ。

 

手術が済んで2日後に

ICUでリハビリを開始する。

麻痺が起きそうな手足をマッサージして

上下に動かしたり、

出来るだけ軽い運動をさせるようにする。

いままでの常識から考えられないことだ。

「24時間以内に運動を開始した脳血管障害の人の

 80%以上が家に帰れている。

 48時間以内にリハビリした場合は

 4~6割以内しか家に戻っていない。」

そう話したのが和歌山県立医科大学

田島文博教授だ。

 

「攻めのリハビリテーション」で

今まで以上に日常生活に支障がないところまで

回復させていく取り組みをしている。

そのためにリハビリテーション科の医師と

理学療法士の垣根を取り払って

患者ファーストでやっていく改革を

田島教授が進めてきた。

県立医科大学病院のみならず

紀伊勝浦の町営病院まで足を運び

寝たきり予防のリハビリにも

直接、指導だけでなく実践でも

患者に接している。

またパラリンピック代表候補の選手のトレーニン

にも相談に応じて、不安の解消にも努め

来年の東京大会を目指すための

サポートにも努めているというから

今までの医療を越えている。

「みんな、笑顔になるんですよ。

 リハビリをやることで安心を取り戻して

 笑いが顔に出てくるんですよね。」

 (田島教授)

ふと、10年前に亡くなった

母方の祖母のことを思い出した。

80代で子宮がんの手術を受けた翌日に

自分で歩き出したことに

家族全員が驚いたことがある。

大きな病気を患ったときに

適切な治療をすることで

体の中から「回復したい」というわずかな力が

出てくることがあるのだ。

これらをどう活かすかがリハビリテーションであるが

大きな負担がかからず、それでいて

一日ごとに「元に戻れる」実感がつかめる

やり方はまだ試行錯誤が続いているようだ。

和歌山県立医科大学の試みを越えた

治療と訓練の一体化は

加速が止まらない高齢化社会

新たな希望を見つけたような思いだが、

果たしてわが家長は祖母に続いて、

リハビリテーションまでの希望をつかむことができるだろうか。

入院手続きをとったのは昨日。

救急外来のため面会も限られている。

なにも出来ないもどかしさを感じている。

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