台風15号対応 野党は健闘与党は役立たず

東京新聞の17日社会面を見ると

君津市の特養老人ホームに入所していた女性(82歳)が

熱中症の疑いで亡くなったという記事があった。

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この施設は停電直後の10日に電力会社が状況を確認した上で

国や千葉県に電源車の必要性を照会して求めていたが

配備されず、12日に小西洋之参議院議員

困り事がないか訪ねに行くと

「一人が亡くなっている」と伝えられたことから

13日になってやっと電源車が配備されたとのこと。

それまで同ホームは20台の自家発電機を稼働させていたが

施設機能で不可欠な電気を確保するのが精一杯で

部屋のエアコンを動かすことが出来なかった。

実は、小西議員のツイッターでこの件は既に知っていたのだが

まさか死者が出ていたことは知らなかったのだ。

 


「昨日に私が電源車派遣を調整した施設の方です。

 夕方に最初のSOSを頂いた段階で、

 既に搬送先でお亡くなりと告げられました。

 経産省は次の犠牲者を出さないため

 電源車の昨日中の派遣を私に約束。

 しかし、夜22時過ぎても施設には連絡もなく、

 そこから私が再調整。

 千葉はこうした極限状況にあります。」

(小西氏の書き込みより転載)

もしも小西氏が動かなかったらば

さらに死者が出ていたのではないだろうか。

そうでなくても昨日まで熱中症によるとされる死者が

3人も確認されている。

その後の南房総市館山市でも6つの特養施設に

電源車派遣を13日までに要請して派遣していて

経産省がさらに救援へ向けてこれらを加速させるように

要望している。

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日本共産党も地元の議員や県委員会を中心にツイッターなどで

情報を発信して情報を収集して、

救援対策やふるさと納税への協力の呼びかけを

積極的に行っている。

twitter.com

一方、内閣改造を理由に自民党議員が被災地に足を運んだのは

先週末になってからだ。

首相は一度も千葉に行こうと思っていないようだから

たとえ憲法を変えて緊急事態条項を入れても

この程度の災害では迅速な対応というのは期待できないだろう。

「〝棄民〟という言葉があります。

 災害や戦争などで酷い目にあっているのに

 国やメディアなどから見捨てられた人々のことです…

 災害と組閣 2つのことを一緒に見ますと

 〝棄民〟の意味がわかります。」

 (JNN報道特集 9月14日放送 金平茂紀キャスターより)

政府は復旧の予備費に13.2億円を出すといってるが

とても足りないんじゃないかと思う。

また閣議後の会見で菅官房長官

台風被害をめぐる政府対応の遅れが

指摘されていることについて

「(遅れたとは)まったく考えていない。

 災害が発生してからすぐ自衛隊は出動させている」

と言ったそうだがウソはやめましょう。

「9月11日の段階で自衛隊の増派要請を遠慮する

 千葉県庁最高幹部に対し、

 『増派を含め必要なことは何でも遠慮せず申し出て下さい』

 という防衛省最高幹部の意思表示を伝えた。

 増派が適切な時機だったのか事後に検証したい。」

(小西氏の書き込みより)

県内に駐屯する自衛隊の給水用トレーラー55台が

投入されたのは10日になってから。

増派が実現したのは13日以降になってから。

停電が9日の内に解消すると甘く見ていたのは

東京電力だけでしょうか?

安倍政権も自民党公明党もそうだったのでは?

ちなみに「れいわ新選組」の舩後靖彦議員も

「人工呼吸器を使う者にとって電源確保は

 命の問題だ」として

東京電力に利用者への情報提供を求めたことを

明らかにし、病院や施設などの

一時避難に柔軟な対応が必要だと述べている。

当然の訴えである。

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