震災とブルーシート

17日の東京新聞朝刊一面。

16日に千葉県東南部を襲った

豪雨で溜まった雨水に苦闘する

被災者の状況を伝えていた。

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屋根の一部が吹き飛ばされて天井に大きな穴が開いたことから

業者に頼んでブルーシートを貼って釘打ちしたというが

風と雨が強くなる中で隙間を伝って

部屋の中に雨水が漏れ伝わってくる。

慌てて発泡スチロールの箱を部屋の中に並べたが

畳や布団が水浸しになって使えなくなった。

「このままでは畳が腐ってしまうが、

 畳を外に運ぶ力は到底ない。いつまで

 この状況が続くのか。」(鴨川市に住む根本明さん)

今週末にも強い雨が降ると予想され、不安は増大するばかりだ。

 

ところで、このブルーシートは震災が起こったときに

どこからもらえば良いのかがわからないことが多い。

今回の台風被害では、倒木や停電などによって

市町村役場に問い合わせても

十分な情報の把握と準備に時間がかかるために

すぐにもらえることは期待できないことが多い。

災害ボランティアセンターにおいても

立ち上げには3日以上かかることもあり

やはり修繕を含めて順番待ちをすることも否めない。

上の記事では工事をしてくれる業者が来てくれたそうだが、

ブルーシートの不足を狙って、

悪質な勧誘で高い値段で買わされたり

詐欺まがい(市や町の職員を騙った)を働く犯罪が

過去の震災で起こった例もあるだけに

十分注意を喚起したいところだ。

しかし、完全な屋根の修理にはまた

業者に頼んでもすぐにやってくれるかどうかが

わからないということが多くなるかもしれないし

それにかかる予算が保険や共済でどれだけカバーされるかも

個々の世帯でまちまちになるケースもある。

被災者が安心できる生活が戻るには

停電の解消を含めて気が長くなるような時間を要する感じだ。

またボランティア活動で

屋根のブルーシート貼り作業で事故が多発している

ニュースも伝えられた。

無理をせずに専門的な知識と経験をもった人に

やってもらうことが大切だ。

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