大阪の「君が代強制訴訟」で驚いた!定年後「飲酒・体罰教師」も再任用OK!だって!(橋下維新と菅直人も)

先月30日の東京新聞朝刊「こちら特報部」を見て

驚いたことがあった。

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2013~14年の卒業式で「立って君が代斉唱」をしなかったことで、

定年後の再任用が拒否されたことに対して

憲法に違反(第19条・思想及び良心の自由)しているとして

大阪府に対して損害賠償を起こした、

元府立高校教諭・梅原聡さん(65歳)は

一昨年の第1審では敗訴に終わったが

昨年末の控訴審で逆転勝訴となり

阪高裁は府に対して315万円の損害賠償を払えとの判決を出した。

しかし私が驚いたのはそこではない。

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なんと、梅原さんが再任用を希望した年度は

全希望者2579人中、不合格者つまり採用を拒否されたのは

たったの4人!そのうち「卒業式で不起立」した人は2人。

なんで合格者がこんなに多いのかというと

2013年度から年金支給開始年齢を65歳へ段階的に引き上げるとした

国の方針に合わせて定年後に無収入になる状態を回避するために

再任用を各自治体が積極的やってほしいと国から要請されたというわけだが、

(2013~19年度の合格率は99%以上。)

なんと、その年度に

「こぶしやボールペンで生徒の頭部をたたく体罰を繰り返して」

梅原さんより重い処分(減給1か月)を受けた教師や

別の年度では同じ体罰で停職6か月や酒気帯び運転で停職3か月、

また校内の飲酒で「停職1か月」を食らった教師も

再任用に「合格」しているのだから

それこそ橋下徹が言うところの

「民間企業ならあり得ないこと」ではないのか?

ちなみに記事の中でも指摘しているが

大阪府教育委員会(府教委)は2013年から橋下の息のかかった人物を

教育長にしているのだ。

梅原さんが受けた処分は「戒告」でもっとも軽いが

二度目の処分を受けたときの研修後に渡された

意向確認書で「国歌斉唱の際には上司の業務命令に従います。」との

内容を見て心がざわつきその場では署名捺印に応じず

「上司の職務命令には従います。

 ただし憲法その他の上位法規に触れると

 判断した場合は留保します。」と

後日この文言を書き直して提出した。

校長側の内申評価は「適」だったが

結局、これが不採用の原因をなったことに対して、

阪高裁は

「客観的合理性や社会的相当性を著しく欠き、

 裁量権の逸脱濫用に当たる」としたのだ。

全くもって当然のことではないか。

橋下のやってることは結果的に

ヒットラーのやっていることを真似ているのであって

その結果が

「自分の頭で考えて行動するんや」と生徒に教え続けて

府教委が生徒が就職面接の際に

思想信条に関わることを聞かれた際には

答えないよう指導する方針を掲げているのに

逆のことを再任用試験でやって

「日の丸君が代に反対する教諭は排除する」んだから

「維新はナチスと同じだ!」と言われても

仕方がないのではないか?

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28日発売の日刊ゲンダイより。

適菜収さんは菅直人さんのツイッター

「(橋下のいう通りに)維新政治を謙虚に研究すればするほど、

 ナチスと重なってくるのも事実だ。」とした上で

菅さんの書き込みについて

「悪質な詭弁を『非常に魅力的』と感じるトンチンカン」

「大阪の医療福祉を切り捨てた維新が福祉国家的政党か

 どうかサルでもわかるだろう。」と

厳しく批判した。

さらに付け加えて

「維新の政治は教育上よくない」と付け加えなけらばならない。

だって過去に橋下は

「今の日本の政治で一番重要なのは独裁」と言っておいて

一応それは認めるものの、

自分の子分たちに暴力団(以上)のことをやらせるんだから、

ね!

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(文中一部敬称略)