「安倍ンジャーズ」読売新聞の無節操な論説記事

18日深夜に新潟を中心に起きた地震

津波が来なくて良かった半面で

就寝前に避難や停電で大変だった方も多くいた

だろうと思う。心よりお見舞い申し上げます。

そして19日には国会で党首討論が行われる

だろうと思うが(余程のことがない限り)、

おそらく野党が追及しそうもない問題を

取り上げたい。

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15日読売新聞論説面の小田尚・調査研究本部客員研究員のコラム

「補助線」だ。「海自艦上に立つ日米首脳」の題で

先月25日に3泊4日で来日したトランプ大統領のことで

「日米同盟の一層の深化を内外にアピールしたといえよう。」

と結論づけた内容を書きまくっているが実にそのデタラメ極まりないこと。

天皇の謁見について万世一系を「ワンブラッド」とこと通訳が訳したこと

で「グレイト」と身を乗り出したというが、実際は天皇の血は必ずも

その一族のみの血統で引き継がれているものではないし、

現在の上皇后は民間の出であるから、政府はトランプ氏に嘘をついたことに

なる。

 

またスーパーボウルと比べると100倍大事だと首相が言ったことで

記者団の笑いをとったとされているが、戦後すぐに

昭和天皇GHQマッカーサー大佐が2人で新聞記事の写真に

収まったことで当時の政府が騒いで発売停止に動いたら

GHQがこれを認めなかった歴史をすっかり忘れている。

総理は日本人としてあるまじきものの例えを暴言として吐いたのに、

「トランプ流のつくり話を真に受けた一部メディアが、

 皇室の礼を欠く、といった安倍たたきに走るおまけが

ついた」と。要するにトランプ氏がウソをついたのか。

それを追及しない新聞のほうが異常なのである。

 

トランプ氏がゴルフのプレーの後で

明らかにアメリカ国民にたいして

7月の参院選が終わったら農業と牛肉で

大きな数字が出ると思うから待っていてくれと

ツイッターに書きこんだ件でも

「首相は参院選前に譲歩できない日本の立場を

 理解していたが、トランプ氏も配慮したのだろう」

と無責任な推測で結論づけている。

すでに日本はアメリカに大幅に譲歩しているのだ。

なぜそれを新聞は激しく迫らないのか。

怒りの声がネットであふれている。

それでも

「先進7か国で目立った反トランプがないのは日本だけだ。」

しかし来日中でもトランプ氏に媚びへつらう

安倍政権に対する国会前の抗議行動が行われていたし

また国技館前では英語のプラカードを掲げた

市民有志がちゃんとそこにいたことが

ネットメディアでのみ伝えられた。

そもそも来日中に大きなデモを許可することを

警察はやらないから、日本は最も

民主主義ではない先進国家であることが

世界的にさらされ、海外メディアが冷静に

あるがままの親密ぶりだけを報道した事実もある。

bund.jp

ryukyushimpo.jp

www.nikkei.com

tottio.xsrv.jp

記事の最後には自衛隊の「かが」で2人が乗艦して海自と

米海軍を激励したことも記しているのだが、

さらに後付けで映画化された「空母いぶき」のことが

書いてあった。

首相は麻生副総理兼財務相に勧められてこの原作本を

読んだそうだが「防衛出動に抑制的であった。民主党政権

(の首相)なら、そうだろうが、自分は違う」と語ったという。

 

映画版では首相役を演じた佐藤浩市さんがインタビューで

総理は胃腸が弱い役どころで自分もジョークを加えて演じた

とコメントしたことで安倍応援団の百田尚樹氏から

「こんな三流俳優の出る映画なんか見ない!」と

一斉にバッシングが起こり、佐藤さんだけが

舞台挨拶や一連のキャンペーンから「干される」

「事件」が起きた。

 

まさに安倍首相を擁護するために本来の

集団的自衛権の行使とは違ったテーマの作品のことを

無理してくっつけたと思えないが、

(漫画でも映画でも米軍は決して日本を助けていないから)

その首相はイラン歴訪もハメネイ師に袖にされて

日米の成熟関係はイランにとって警戒を強めることが

証明されてしまった。

日本の海運会社が保有するタンカーがホルムズ海峡で

正体不明の勢力に攻撃される事態が起こったが、

防衛大臣は「自衛隊を送る事態ではない」と

ご都合主義な結論を出してしまった。

このままでは参院選後に農業と牛肉が大打撃を喰らい、

前述の騒動で中東情勢が緊迫すれば

トランプ氏の緊急要請で本当にホルムズ海峡へ

自衛隊の掃海艇が行かされる恐れがあるのだ。

 

年金問題もいいが、野党党首はこの問題も討論の

俎上に上げてもらいたいのである。

なにしろF35B戦闘機の墜落事故も

パイロットに責任を擦り付けられて

対日貿易赤字の解消につながるだろう」

と書く新聞のデタラメを政治が許してはいけないのだ。

もっともここまでの文章は昨日の朝までにまとめたもの。

夜になってニュースを見ると野党は揃って

年金問題を追及したのみだった。

工夫が足りない、これでは安倍政権を

根底から追い込むことは出来ない。

まさか本当に解散を恐れているのだろうか。

そう感じた。

www.nikkan-gendai.com

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