昨年10月の就任から今年3月末にかけて、
緊急事態発生に備え東京やその周辺で待機する『在京当番』だった日のうち、
13日間は選挙区の千葉県内に滞在していたことが14日、分かった。」
この在京当番というのを初めて知ったのが
14日の東京新聞朝刊の一面のこの記事でのことだった。
緊急事態といえば必ず連想するのは
官房長官による政府側の記者会見なのだが、
この会見による発表のためにあらゆる情報を把握して
まとめる役目は「在京当番」の仕事となる。
その担当になるわけだが、出張などで東京を離れる場合は
当番として「在京」に待機しなければならない日を絞り込むと、
少なくとも二十回あったが、白須賀氏のSNSを照合すると、
そのうち十三回は都心を離れて千葉県内へ出ていた。
県議選が告示された三月二十九日も当番だったが、
地元の富里、鎌ケ谷、柏、印西、白井各市で
自民党候補らを応援していたという。
明らかに危機管理意識はない。無責任の極みだ。
同じ千葉を地盤にする桜田義孝元五輪担当相(8区)ではないが
「復興よりも高橋(比奈子・岩手1区)さん」ならぬ
といった感じがする。しかし、
柴山文科相は14日の会見で「現行の運用を原因とする問題は発生したことはない」
「他省庁の状況を参考にしながら、緊急事態対応に遺漏なきよう万全を期したい」
と述べただけで、白須賀政務官の責任を問う態度を見せなかった。
この要因として「在京」の定義が、東京都内に限らず
おおむね1時間以内に役所に駆けつけられる場所のことを指すとしている点だ。
東京新聞は本人が訪問した回数の多い印西市(役所)からの経路で調べたら
「電車で1時間半、車で1時間20分以上」で文科省までかかると結論づけたが、
白須賀政務官は「車と電車を乗り継いで1時間以内で行ける」と反論した。
首都圏の全ての鉄道が運転を中止し、高速道路も全面通行止めになったことから、
もしも白須賀氏の行動を認めたら当時の菅直人内閣が地震発生時から50分後に
全官僚が官邸に集まり緊急災害対策本部会議が開かれることはなかった
だろうと再反論した。
「大震災の教訓を忘れ、危機管理意識が緩んでいるのではないのか」
「在任中、在京当番の日は全ての地元日程を断った。
実際に一年のうちに三回くらい呼び出しもあった。
当番の日に都心にいることは、内閣の一員として当然の責務だ」
「日本会議」とのつながりが深い。
このような人物が原発事故の危機管理を担当させることが
国民にとって一番危険であり、
改憲による緊急事態条項を加えることとは
「自衛力から戦争へ」の積極的な動きを加速させることである。
維新からの除名がにぎわせているが、
こちらのほうが最も注目しなければいけないと思ったら、
白須賀政務官に対する辞職要求で野党が国対委員長会談で一致した
と。ぜひとも徹底的にやってほしい。