電力自由化を電気事業連合会の自由にさせないために

先週土曜日の大阪「新聞うずみ火」のお花見について

書き忘れたことを思い出した。夕方になる前に

2次会をしようということになり、

大阪城西の丸庭園を撤収して、市内の

うずみ火編集部に移動することになった。

何人かがタクシーに相乗りしたり、一部の人は

地下鉄で移動したりして会場に向かう途中の

ことだった。

私はタクシー相乗りのなかで

うずみ火の編集にかかわっているある人物から

このような話を聞いた。

ずっと原子力発電の危険性を取材して調査している中で

日本でも電力自由化が導入されることになり

自分の家で「新電力」に切り替えた。

しかし大阪北部地震が起きて

大規模な停電が起きるかもしれない状態になりかけた。

結局そういうことにはならなかったが

それではもしもそうなったら

電力会社はどこまで対応してくれるのか?

いろいろ聞いてみたら、もっとも具体的に

説明してくれたのは関西電力だったと。

www.kepco.co.jp

一方新電力のほうに問い合わせてみると、

まったく具体的な対策や保証についての答えをもらうことが

出来なかったとのこと。

www.softbank.jp

「やっぱりこういう大きな災害になると関西電力が強いですよ。」

電力自由化になっても送電網まで自由になったわけではない。

新電力の事業者も電気事業連合会に加盟している

電力会社の送電線で電力を契約者に送り込んでいることから

その会社の送電網がダメになったら打つ手がないということになる。

しかし、この時には思い出せずに反論できなかったことがあった。

それは河合弘之監督の映画「日本と原発」の第2弾に出てきた

エピソードである。

熊本の地震九州電力の送電網が止まり大混乱になっていた時

太陽光発電に切り替えていた世帯が自分たちの電力を賄うことが

できたのみならず他の世帯に電力を送り込むことが出来たと

いうのだ。残念ながらネットでこれを見ることができないが

ほかの業者が何とか太陽光発電を停電中の電力供給に動いた

記録が残っている。

これから「脱原発」を推進するためには、大規模災害における

機動力のある電力供給を再生可能エネルギーで全てまかなう

システムを考える努力が必要だ。

そうでなければ最後に笑うのは「原子力村」と

電気事業連合会になってしまう。それだけは許してはならない。

www.nihontogenpatsu.com

pps-net.org

www.solar-partners.jp